32話 ページ32
芸術とは衣食住と同じようにその国の風土、歴史に大きく左右されるものだ。
アルパ国にも古くからの芸能、文化が存在するが、あくまで自国のみで育まれたもの。
「貴国がそれを提供してくださると言うのなら、僕も
「・・・貴方の考えがわかりません。それは国交を開くに値する対価ですか」
「勿論。何ものにも変えがたい財産だと僕は思いますよ」
相変わらずの笑顔をいくら探っても本心が読めない。
「来国の際には、国内を自由に行動してくださって構いません。不便はさせませんし、衣食住はこちらで手配させていただきます。お考えいただけませんか」
それだけか。
真意は他にあるのではないか。
そう
「もう1つの条件とは?」
「場所を変えましょう」
シャロット案内したのは、水晶宮の再奥部だった。
水晶の中でこんこんとアランが眠り続けている。
「アラン!!」
水晶に飛びつくようなティトスの反応に、流石のシャロットも驚きを隠せない。
「どうして・・・!どうして君がこんな姿に・・・!!」
「アランをご存知だったんですか?」
「・・・直接的な面識はありませんが、よく知っています。」
「ちなみにどのような関係かお聞きしても?」
少し
「・・・僕のルフがシェヘラザード様になる前、女性のマギでした。彼女は1人の男性を王に選び、力を与えた。男性は大きな野望を抱かず、故郷を守り続けた。何年も穏やかな日々が続きました。その中で彼女は王の子供を産んだ。」
マギが王の子供を産んだ?
そんな話聞いたこともない。
「アランは、その子孫です」
成る程。
納得しつつも、狭い島での出来事だ。
ひょっとしたら島民全員が・・・
「最も、マギの力を強く受け継いだのは妹の方ですが」
アオバの事か。
アランが
「今度は僕の番です。教えてください。何故、こんな事になっているんですか。」
少し考えた末に、「チャムスというジンをご存知ですか?」と訊ねた。
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姉系チート(プロフ) - 更新待ってます! (2018年12月12日 10時) (レス) id: 41a0229c91 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ☆燐★さん» ありがとうございます。しばらく序章が続きますが、お付き合いお願いします! (2018年12月3日 6時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
☆燐★(プロフ) - 続編待ってました!これからも頑張ってください! (2018年11月29日 16時) (レス) id: 059af8cb76 (このIDを非表示/違反報告)
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