歌い手達の私生活。【歌い手】【BL短編集】

ウソツキ【mfsr】〜ことねさんリクエスト ページ2

そらるside

突然だが、俺、そらるは、まふまふと付き合っている。
今まで、特に難なく過ごしてきた。


……でも最近、まふが怖い。
他の人と一緒に居たりしたら、怒られる。

それならまだ、嫉妬してるのかな?で済むから良かった。
でも、メールとか着たら、すぐに返信しないと機嫌が悪くなるし……。
なんか、“束縛”されてるって感じで。


怖いから、仕事が忙しいのを理由にあまり会っていない。
今日もメールが着てたけど、仕事が忙しいからゴメン、と返しておいた。


変に勘づかれないと良いけど……。
まぁ、今日は、天月に相談に乗ってもらう事になっている。
仕事のこととか、いろいろ。


そろそろ約束の時間だ……。
準備しなきゃな。



まふまふside

起きて、そらるさんに連絡してみたら、今日も仕事忙しいから会えないって。
そらるさん、忙しいんだろうけど……。
やっぱ会えないと寂しいな。
他の人と……とかは、無いよね??
やめよう、変な事を考えるのは。
そらるさんを疑うなんてダメだ。
でもなんか…嫌な予感がするなぁ…。
まぁ、大丈夫か。
散歩でもしてこよーっと。



散歩途中にカフェがあって、そっちをチラッと見ると、そらるさんが居た。
後ろ姿だけだけど、僕が見間違えるはずが無い。
一緒に居るのは……天月さん??
天月さんの表情も、遠すぎてよく見えないけど。
そらるさん……なんで????
仕事忙しいって、嘘だったの??
僕に会いたくなくなった??僕の事、嫌いになったのかな…?
『なんで……??』
ポツリと溢したその言葉は、誰に届くでもなく、苛立つほどに清々しく青い空に吸い込まれていった。

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