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ベースを弾き続ける矢花と足で必死にリズムをとる大光君、そしてただ二人を見つめていると思いきや時々思い出だしたかのように掃除をし始める私が共存するこの部屋はカオスとでもいうようなところだろうか



今の今まで頭を存分に揺らし大きく響くような音で地面を蹴っていた大光君がハット何かに気づいたかのように大きな丸い目に水分をたっぷり含ませてこちらを見てきた



大光君のキュルキュルの目はたとえ私がカラーコンタクトをつけたとしても全く勝ち目がない



『Aさん、すいません。用事を思い出したのでちょっとここで失礼します』

『あ、ごめん。もしかしてやっぱり埃っぽかった?』

『いや、全然違いますよ!寧ろ掃除までしてもらって感謝してます。ついでに俺の家に来て部屋も掃除してほしいくくらいです』

『いやいや、、さりげなく部屋に誘い込もうとしてたし、ていうか、大光。デートでも行くの?』

『バカ!ちげーよ。予備校の体験入学なんだよ』

『体験入学って、、、大光君まだ一年生でしょ?もう予備校とか考えてるの?』

『まあ親がっていうのはありますよね、、、』



私なんて一年と二年は男にうつつを抜かし、三年の前期にちょろっと進路を決めてたまたま通った推薦で大学に行った甘っちょろい口だから予備校なんて考えたこともなかった、、、


『ていうかさ私、矢花が受験のこととか予備校のこととか喋ったりしてるの聞いたことないし、勉強してるの見たことないんだけど、、、』

『でも矢花はここの大学行くんだろ?』



え?矢花ってうちの大学目指してるの?
そんな話あったっけ、、、



『推薦受験?それとも一般受験?』

『うーん、成績悪かったから推薦は無理だと思うんですけど、、、』


大体矢花は何でうちの大学を目指すんだろ、、、
うちの大学は音大だけど美大も併設している芸術大学で基本的に広く浅く的な感じだと思う
だから本格的に音楽を勉強したいのならもっと専門的な大学に行ったほうがいいはずなんだけど、、


『ていうか、矢花うらやましすぎ。大学行ってもAさんと一緒かよ!』

『まあ、私は全然友達いないからありがたいんだけどさ』

『やっぱりあんまり友達出来なかったんすね、、、、』

『そんな悲しい目で見ないでよ!』



私たちが言い合いしている間に大光君はかえってしまったようだ
私は、また矢花と過ごした高校時代を思い出してしみじみとしていた

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マリエ(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これからもよろしくお願い致します! (2022年4月9日 16時) (レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 良すぎて一気読みしてしまいました……お忙しいかとは思いますが続き楽しみにしております! (2022年4月9日 2時) (レス) id: 17cc79c11f (このIDを非表示/違反報告)
マリエ(プロフ) - 松さん» そのように言ってくださって本当に嬉しいです!完結まで是非宜しくお願い致します。 (2022年3月29日 19時) (レス) @page35 id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!めちゃくちゃ面白くて更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年3月28日 23時) (レス) @page35 id: 309f0f86b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マリエ | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/taka231  
作成日時:2022年2月23日 16時

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