―対人恐怖症― ―N×S―part５ (ページ10)

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■―１１０―　ページ10

智side

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いつものように

二人と一緒に食堂に行き

ご飯を食べながら、僕は

対人恐怖症の事を二人に話した

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雅「へーえ………

それって、そういう病気だったんだ」

潤「智の割には

よくがんばって調べたじゃん…」

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潤の一言は余計だけど

僕、本当にがんばったんだよ…？

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智「それでね…対人恐怖症の

要因は、いろいろあって…

そのうちの一つが家庭環境らしい」

潤「え…家庭環境も関係してるの？」

智「うん………厳格な、家庭で

いつも叱られながら育てられたりしてると

自分にどんどん自信がなくなり、発症するらしい」

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櫻井くんは一体

どんな家庭環境で育ったのだろう？

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きっと…あんな病気を発症するくらいだから

相当、酷い環境なんだろう

まぁ、僕の育った環境も…酷い

カスみたいなもんだったけどね………

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雅「っ…………………………」

智「………雅紀、泣いてるの？」

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なんと…雅紀は

涙を流して、泣いていた…………

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雅「ごっ、ごめんっ………

なんか…櫻井くんさ…きっと

相当…厳しく育てられたんだと思う…

だってあの痣…本当に、酷いモノだったもん…

過酷な環境で苦しみながら…育ったんだと思うと

なんか…自然と、涙が出てきちゃって………」

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そっか……………

雅紀もそういう気持ち、わかるんだね…

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智「対人恐怖症の他の要因や

詳しい症状は、ノートにメモしてるから

ご飯食べて、部屋に帰ったら…見せてあげる」

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深刻な闇を背負ってる彼に

一体僕らは、何ができるのだろうか………

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