―対人恐怖症― ―N×S―part５ (ページ7)

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智「あれー？二人とも

今帰りなのー？」

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和と一緒にコンビニに行って

学校に戻ってきて、寮の部屋に

向かってたら、バッタリと大野くんに会った

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和「まぁ…ちょっとね

あんたこそ、今帰りなんだね…」

智「うん、まぁ…僕もちょっとねー」

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この人は…あの三人の中で

一番、優しそうだから

この子となら、仲良く、なれるかな…？

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智「おっ、なんか買ってきたの？」

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そう言いながら、大野くんは

僕の横に来て、少し体を近づけてきた

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無意識のうちに体は震えたけど

でも………この子なら、大丈夫

何もしない……何もしてこない、大丈夫と

必死に自分自身に言い聞かせた

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智「なんかおいしい物でも買ってきた？」

翔「え、えっと…まぁ、いろいろ…」

智「そっかーたまには外に出るのもいいよね」

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和は、僕と大野くんのやり取りを

少しオロオロしながら、心配そうにしながらも

見守っていた

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久々の、外出………

最初は、人の多い所に行くという事で

ものすごい恐怖心があって、不安だったけど

でも和も一緒だったし…それに………

外に出てみるのも…たまにはいいな、と思った

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ちょっとずつ

こんなダメな自分を変えていけるといいけど

だけど…人間なんて、変わろうと思っても

そう簡単になんて…絶対、変われるわけ…ないんだ

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