―対人恐怖症― ―N×S―part５ (ページ12)

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■―１１２―　ページ12

翔side

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今は食堂で和と夕飯を食べてる

今の時間は人が少ないから

ちょっと安心できる。まぁ、あまり

ゆっくりご飯を食べてる暇はないけど…

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和「翔、卵焼きいる？」

翔「うん、いる！ありがとう」

和「いいんだよ

翔の喜ぶ顔を見てる時が

僕にとって一番幸せだからさ………」

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和ったら、またそんな事言って

優しいにも程があるよ

こんなウジウジした、ダメな僕の隣に

いつもいてくれるのは、和くらいだよ…

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これから先も、できれば

ずっと隣にいてほしいけど

それじゃあ…和の重荷になっちゃうだろうから

そんな我儘、許されるわけないよね………

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和「ん？どうしたの？

そんなにジッと見て………

僕の顔に、何か面白いモノでも付いてる？」

翔「あっ…いや、そうじゃなくて

あの、和………これからもさ、ずっと

僕の隣に………………」

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隣にいてほしい、と言いかけた時だった―――…

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「うわっ…あの二人、また一緒にいるよ」

「あんなベッタリだとなんか気持ち悪いよな」

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そんな話し声が聞こえてきて

僕は口ごもり、俯いた

気持ち悪い、か………そりゃあ

傍から見たら、そう思うに決まってる…

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和「翔…あんな奴らは

気にしちゃダメだよ？

何も悪い事してないんだから、ね？」

翔「…うん。そうだよね…………」

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ここには敵はいないって思ってたけど

やっぱ…僕らを快く思ってない人はいるみたい

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