―対人恐怖症― ―N×S―part２ (ページ8)

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■―３３―　ページ8

和也side

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こんな行動

下手すりゃ、犯罪って言われるかもしれない

いや、そう言われても仕方ないだろう

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だけど…翔を守るためならば

僕は悪者になっても構わない

だって…もう二度と、翔には

あんな思いをさせるのは嫌だから………

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みんな黙り込んでしまい

教室には…ずっと重い空気が漂ってる

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そして翔は…もう泣きじゃくってる

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んー…まぁ、これくらい

ちょっと脅しておけば…大丈夫でしょう

当分は誰も僕らに近づかないだろう

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和「ちょっと、そこのあんた！

えっとー…大野くんだっけ？

先生にさ、僕らは気分が悪いから

保健室で寝てるって伝えといて！」

智「えっ…りょ、了解、です………」

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翔は気分が悪そうだから

一時間目の授業はサボろう

この場合は、仕方がないな………

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僕はカッタ―ナイフをポケットに戻し

しゃがみ込んで、座り込んでる

翔と、目線を合わせて、顔を覗き込んだ

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和「翔…もう、大丈夫だよ

さっ、保健室に行こうか。立って…」

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翔を支えて、僕らはそそくさと教室を出た

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きっとこれでまた

クラスメイトと僕らの距離は

一気に広くなって、深い溝ができたかもな

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まぁ、その方が…好都合だから、いいけど

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