―対人恐怖症― ―N×S―part２ (ページ21)

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和也side

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それから教室に戻ると

どうやら、あの脅しが効いたようで

誰も…僕らに近づく人はいなかった

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それどころか、みんな

僕らを見て…若干怯えていた

少し脅し過ぎたかな………？

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でも、幸いな事に、僕が

カッタ―を向けた事を先生にチクった人は

誰もいなかったようで、先生からも何も言われなかった

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あの三人も…あれから

僕らには話しかけてこなかった

正直、また何か…詮索しようとしてくるかなって

思ったから…ちょっとホッとした

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そして、誰も僕らに話かけてくる事なく

嫌がらせを受ける事もなく、無事に一日が終わった

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和「はぁー………終わったぁ…」

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気が付けば、僕はグッタリしてた

なんか…ちょっと、精神的に疲れた

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だって…いつもいつも気が抜けないんだもん

翔を守らなきゃ………その使命感で

気の休まる時はない。僕は…またあんな事になるのが怖いんだ

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翔「和………ごめんね…僕のせいで」

和「もう！謝るの禁止！翔は笑顔の方がいいよ」

翔「和も…笑顔の方が、いいよ………」

和「ふふっ、ありがと。じゃ、寮に帰りますか」

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僕らはまた、手を繋いで、寮へと帰った

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