―対人恐怖症― ―N×S―part２ (ページ20)

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■―４５―　ページ20

雅紀side

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なんだか…ちょっと曖昧な

モヤモヤが残るような言葉を残して

二人は、そそくさと保健室を出て行ってしまった

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雅「何あれー！！何があったのか

余計に気になるじゃんっ！あー、モヤモヤする！」

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数秒の沈黙の後

俺は思わず絶叫してしまった

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智「もうっ、雅紀うるさい…」

雅「だって…二人も気にならない？」

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人が怖いなんて………しかも

櫻井くん、尋常じゃないくらい

人を恐れて、怯えてるような感じだった

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あれは………きっと過去に

相当な事があったはず………

それが一体、何なのか気になるけど

でも…気になるからって、果たして聞いていいのか

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潤「あんまりさ、深入りはしない方がいいと思う」

雅紀「へ………そうなの？」

潤「あぁ…人にはそれぞれ

事情ってもんがあって、あんまり

触れてほしくない事もあるだろ………」

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触れてほしくない事、か………

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智「そうだね………絶対に

触れてほしくない事ってあるよね…」

潤「だから…櫻井くんに何があったのか

あまり、詮索はしない方がいい。なんか

結構…深刻っぽいし、何があったか無理して聞けば

思い出したくない事を思い出して、辛いだけだ…」

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じゃあ…つまりは

何があったか気易く聞くのは

櫻井くんにとっては、酷って事か…

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じゃあ………そのうち

教えてくれるまで…気長に

待つしかないって事なんだね………

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