溢れる想いを言葉に乗せて。【ハイキュー短編集】

寒いですね 二口堅治 ページ10

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もうすぐ春になるとは言え、まだまだ寒い三月中旬。


こんな日はこたつに入ってグミを食べながらまったりするのが1番だ。



「あ、堅治。そのグミちょーだい」


「はい口開けて」



言われた通り、素直に口を開ける。


口の中にほおりこまれた酸味に、思わず声を上げる。



「すっぱい！」


「そこがいいんだよ。Aのも貰うよ？」


「どーぞ」



これ甘いな、とこっちを見て言う堅治。



「それがいいんでしょ」


「ごもっとも」



唐突にドアの隙間から風がひゅうっと吹き込んできた。


三月とは言え風は冷たい。



「寒いですね」


「ちょっとこっちこい」



そう言って腕を引かれ、賢治の腕の中にすっぽりと収まる。



「こっちの方が暖かいだろ？」


「……うん」








寒いですね 抱き締めてください


夢主さんは意味知らずに言ったけどにろさんは知ってて抱き締めたとかだとよき。

暖かいですね 松川一静→←貴方なら灯りがなくても来れるでしょう 黒尾鉄朗

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