溢れる想いを言葉に乗せて。【ハイキュー短編集】

明日は晴れますか？ 孤爪研磨 ページ8

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「じゃあ、また明日ね」


「また明日」



バイバイ、と手を振って、まだここから少し距離がある私の家を目指して歩く。


角を曲がったところで音楽を聴こうと思ってスマホを取り出すと、研磨からメッセージが届いていた。



『明日は晴れますか？』



じわじわ頬が紅潮していくのが分かる。


いてもたってもいられなくなって、急いで研磨がいる方向に走っていく。



全速力で走っているからか、息が苦しい。


でも、今はそんな事気にならない。


少し猫背ぎみでプリン頭な研磨の後ろ姿を見つけた。


すうっと息を思いっきり吸い込んで、大声を出す。



「研磨！」


「A……？」



猫目を大きく開いて驚く研磨。



「快晴と、なるでしょう」



その言葉で全ての意味を理解したのか、こくりと頷いて、こう言った。



「明日まで、ちょっと待ってて」









明日は晴れますか？ 明日私の想いは晴れますか？


相手に問いかける感じがたまらなく好きです。

貴方なら灯りがなくても来れるでしょう 黒尾鉄朗→←明日の月は綺麗でしょうね 国見英

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