溢れる想いを言葉に乗せて。【ハイキュー短編集】

夕日が綺麗ですね 日向翔陽 ページ17

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｢それでな！ こう、ギュッてなってバシッと！！｣



目をキラキラ輝かせながら擬音語をこれでもかと言うほど使ってバレーの説明をしてくれる翔陽。



｢ふふ、凄く楽しそうだね｣



バレーの話をしている時のこの少年のような笑顔がみたくて、暇を見つけては翔陽のところに行くのが最近の日課だ。



｢だろ？ この間は影山と月島が喧嘩してさ｣


｢またあの2人喧嘩してたの？｣


｢そうなんだよー｣



翔陽はバレーだけじゃなくて、バレー部全体も好きなんだろうなと思うくらい

チームメイトのことを話している時もキラキラの笑顔を振りまいている。



｢あ！ 谷地さん！｣



翔陽が廊下にいるマネージャーさんをみつけてそっちに走っていく。


……楽しそうだなぁ。


私もマネージャーになればよかったかも、なんてこんな不純な動機で入ってもバレー部の人に迷惑をかけるだけだ。



｢夕日が綺麗ですね｣



今日も言えなかった言葉を、楽しそうな背中に投げかけた。









夕日が綺麗ですね あなたの気持ちが知りたいです

風が冷たいですね 金田一勇太郎→←雨、止みませんね 岩泉一

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