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12 残された人の人生 ページ24

目覚めて

すぐに確認すること








自分がいる場所と時間





差し込む朝日






それから、自分の体








よかった…まだ消えてない





そう思って一日が始まる





起き上がるベッドの上






あ…裕太、ソファで寝てる







昨日は裕太と話ができて

ホッてして寝ちゃったんだ







体を起こして、ソファの前にしゃがんだ








『もう、俺をおいてどこにも逝くな。

頼むから…ここにいて。』







よかった…まだここに居られてる








あどけない寝顔に

昨日の泣きじゃくる姿を思い出す







…。






裕太の髪に触れようと手を伸ばすけど

やっぱり触れられない







だから、ふぅって息をかけてみる







あれ…今、髪の毛動いた?って思ったら







裕太「はっくしょん!」






くしゃみをして目を覚ました






裕太「寒!うわ、開けっ放しで寝てたよー」



って、窓に手をかけた







なんだ…風か






やっぱり寒さとか感じないんだな…私






ちょっとだけ凹んでいると








裕太「A。

よかった…消えちゃってたら

どうしようって思った。」







振り向いた裕太が私を見て

胸を撫で下ろしている







「やめてよ//

もう死んでるんだから

消えるわけないじゃん!//」







なんて、言いながらも

私と同じこと考えるんだって







不安なのは、私だけじゃないことに

安心すると同時に、巻き込んでいる…って

申し訳なくもなった









裕太「A、今、事務所から連絡あった。

ガヤが目を覚ましたって!」






携帯片手に慌てた様子の裕太







「本当に!?」






『明日の朝には目を覚ますと思うわ』






神様が言った通り







裕太「俺も今から行くから一緒に乗せてく。」



って言われて、裕太の車に乗り込んだ







私は何にも触れられない代わりに

ものをすり抜けることができる








でも、移動は人と同じで

空を飛んだりはできないらしい






幽霊でも、意外に不便だ






病院に着くと急いで病室へ向かう







横尾「よかった…太輔。」



太輔にしがみついてるのは横尾さん








宮「ガヤさん、大丈夫?

俺たちのこと分かる?」








そう問いかけるみやっちに

後ろから覗き込むニカちゃん千ちゃん






太輔の視線がゆっくりとこちらへ向けられた





…。






…太輔。







裕太「ガヤ…大丈夫?」




そっか…太輔は、裕太を見たんだ

※02→←11 T 星に願いを



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設定タグ:kis-my-ft2 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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美希(プロフ) - ももさん!新作待っていましたー☆ まだこれからなのに続きが気になり更新が楽しみです(^-^) (2020年5月29日 6時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - こんにちは!新作待ってました!まだ序盤なのに鼻の奥がツンとします…。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: a35dab13d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2020年5月28日 21時

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