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STORY12 底無し沼 ページ14

銀さんも土方さんも帰り、ピークも終わり、そろそろ暇な時間だ。
おばあちゃんはもう上がり、私とおじいちゃんだけ。
おばあちゃんは夜ご飯の支度などをしてくれている。
ありがとういつも。

今日は総悟君来なかったなぁ。
なんて考えていたら、来た。


「Aさん、きちまいやした。」

「総悟君! あれ、また隊服。」

「Aさんめざといなぁ…見逃してくだせェ。」


ちなみにこのやりとり、もう4回目である。
初めて来てくれた日から4回も来てくれてるのに、結局全部サボり。
忙しくて大変なのはわかるけれど、これでいいのか江戸。
なんて思いつつも可愛くて結局許してしまう。
…これでいいのか私。


「もう、仕方ないなぁ…でも今日土方さんが来てて、総悟君のサボりのこと怒ってたよ?」

「…土方もこの店来るんで?」


少し空気が変わった気がした。
なぜかピリついている?
てか呼び捨て?


「土方さんは常連だけど…どうかした?」

「いや、何でもありやせん。今日もみたらし3本で。」

「はーい、待っててね。」


何でもないと言った後の総悟君は、本当に何もなさそうに笑った。
土方さんと喧嘩でもしたのかな?
まあ、他人の喧嘩に口を挟むべきではないし、放っておくのが1番よね。

あれ以来みたらし団子が気に入ったらしく、毎回頼む。
しかも1人で3本も食べるなんて、若い子はよく食べるなぁ。


「はい、みたらし団子3本。今日もお疲れ様。」

「ありがとうございやす。相変わらず美味しいでさァ。」

「ふふ、良かった。」


褒め上手だなぁ総悟君は。
同じ褒め言葉でも、総悟君だとより嬉しい。
何でかな?
やっぱり可愛いからかなぁ。


「…Aさんは、本当に俺に甘いっすね。」

「あら本当? きっと総悟君が可愛くていい子だからね。」

「えーかっこいいがいいでさァ。」

「もちろんかっこいいよ。」

「へへ、ありがとうございやす。」


…いやもう本当可愛い。
沼だこれは。
底無し沼。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 団子屋   
作品ジャンル:アニメ
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たいる(プロフ) - わかさん» こっちにもコメントくださってたんですね!笑ありがとうございます。笑っていただけて良かったです笑笑 (2021年7月11日 17時) (レス) id: 14bca84003 (このIDを非表示/違反報告)
わか - ミョウバンは笑った!!笑笑 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 44294a6bf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たいる | 作成日時:2021年1月8日 0時

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