1393「豪雨が止む時」藤ヶ谷side ページ43
藤ヶ谷side
…それを聞く玉は、ずっと黙ってた。
もちろん、所々、驚いたり、まだまだ信じられないといった疑いの目を向けてくる事もあったけど、じっと 俺の話しに耳を傾けてくれて…、、
……
そんな俺も玉も、今きっと同じ事を思っている。
俺らの間に永遠に降り止まなかった豪雨が、今という時を境に、徐々に止んでいくような…、、
そんな感覚を互いに感じていたに違いない。
/いや、その感覚が仮に俺の独りよがりだったとしても、
俺は…、
これで…
気持ちを伝え切った…。
彼女への気持ちを完全に今この場で断ち切り、心から二人を祝福できる、応援する自分へと…
新しく…踏み出す。
それが、これからの自分の役目なんだと…。
…………
……
(藤ヶ谷)「玉さ…、Aから、まだ この事…、、何も聞いて無かったと思うんだ。
……俺と Aが この前 会ってた事とか…、
俺が、 Aに告白した事とか…。
だから、この話し、、玉にしてみれば初めて聞く事ばっかで、色々びっくりしたと思うんだけどさ、
実は、俺から玉にこの事を直接話したいからって…、Aからは玉へ 未だ何も言わないで欲しいって、口止めしてたからなんだ。
…Aには悪い事しちゃったけど、、それでも 誤解の無いように 俺から玉へ きちんと話しをしたくてさ…。
…うん、今日は、話せて良かったよ。」
そう力の弛みと落ち着きとで心が満ち溢れ…
まるで、非常な難所を通って住き付かなくてはならない所へ住き着いたような…そんな心地でいっぱいだった。
……………
……
……………
………
でも/、、、
それは…
そう思ったのは…、、、
……、、、
…俺だけ、、、
だったのだと…、、
次の瞬間、思い知らされる事になった、、
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ともこ(プロフ) - cam3cam1luv7Tさん» ご感想ありがとうございます。嬉しく読ませて頂きました。こんなに長編になってしまい申し訳無い限りです。完結していきますので、引き続き よろしくお願い致します。ありがとうございます。 (2019年4月23日 1時) (レス) id: c16a504c4b (このIDを非表示/違反報告)
cam3cam1luv7T(プロフ) - このお話、完結して欲しい気持ちとして欲しく無い気持ちで揺れます。それほど引き込まれておりますが、作者様の展開を楽しみにしております(=´∀`) (2019年4月17日 20時) (レス) id: 1422448c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ともこ | 作成日時:2019年3月21日 0時