初彼（続編） 14 (ページ18)

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668「蘇るやり取り」ページ18

すると、ぼんやり蘇る…こんなやり取り。

「すぐ目の前の湖畔は、ヒメマスの湖と言われてまして…。

マニアの間ではヒメマスが大量に釣れるって、穴場スポットなんですよ。」

(玉森)「へぇ～ヒメマスが釣れるんですかー。

ヒメマスって北海道に行かないと出逢えないと思ってましたー。」

「もし宜しかったら、ぜひ挑戦してみて下さいね！」

(玉森)「やってみたいなー。

楽しそうー。

って、今の時期って混んでますか？」

「そうですねー。

釣りのお客様というよりも…この湖はキャンプやアクティビティで年間通して盛り上がるといった雰囲気なので…。

それに今時期は冬休みとあって、ご家族連れなども多く、昼間はすごく賑わってますね。

あっそうそう…近くに初詣ができる神社もあって、参拝帰りに立ち寄られる方もいらっしゃいますね。」

(ひまり)「ちょっと／裕太！

どーでもいいけど、そんな所行って顔バレしないでよ！

一緒に来てる私達まで芋づる式に追われて撮られたらゆっくりできなくなるでしょーが！」

(玉森)「じゃー、夜、行こうかな！」

「それが…この辺一体、夜釣りは禁止になっておりまして…。」

(玉森)「そっか……。」

(ひまり)「じゃぁさ、私の洋服貸してあげるから女装して行けば(笑)？！」

(玉森)「んははははは(笑)

そこまでして行かね～(笑)」

でも、それを言う顔は、諦めきれないといった様子だった。

………………………

そんなコテージスタッフさんとのやり取りが脳裏に…。

…もしかして

本当に湖に…？？

………………………

………………………

三人で出掛けたのかな…？？

一人ぼっちになり焦る気持ちが前へ前へと込み上げきて、私は寝室に戻り急いで着替えて鏡の前。

スッピンだけど、いいかな…、、、

軽くリップだけ直し、コートを羽織り…

コテージを飛び出した。