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☆逢引という名の… ページ5

『ちょっと、太宰君…』

太宰「いいですから」

太宰に引っ張られて連れてこられたのは喫茶店

向かい合って席につき飲み物を注文すると
話し始めた

太宰「師匠…いや、姐様…ずっと聞きたいことがあります…
どうしてあの時………」

『死を偽装したか……って?』

太宰「………っ、はい」

『簡単な事よ、太宰君を彼処から抜け出させるため…』

太宰「………私を…?」

『えぇ、実を言うとね…織田さんの話を知っていたの、
あの人が仕組んだのをね…そうして、太宰君を
無理矢理にでも手元に置こうとした…
でも、毎日嬉しそうに織田さんのことを
話してる太宰君を見て…
この呪縛から離してあげないとって思ったのよ』

太宰「………。」

『だから、ミミック戦が始まる2,3週間前に
死を偽装して姿を消した…
流石のあの人も私の行動は読めなかったようね…
私が姿をあらわしたのは太宰君が抜けて、
1ヶ月後ね…ちなみに種田長官に悪事を
斡旋してくれるようにしたのも私』

太宰「だから…あんなにすんなりと……」

『そうよ、』

運ばれてきた珈琲を飲みつつ言うと、
太宰は俯いたままだった


太宰「本当に頭が上がらない…ありがとうございます姐様」

『ふふ、可愛い可愛い太宰君の為だもの』

太宰「…………っ、」

すると、ぽたぽたと机に滴が落ちていく
その正体は太宰の涙だった

『あー、もう泣かないの、』

太宰「だって…っ、」

『全く…手のかかる弟子だこと』

そう言いながら、頭を撫でてやると
太宰の涙は止まることなく逆に溢れていった

数十分すると、落ち着いてきたのか
自分の涙を拭った太宰

太宰「……………はぁ……、」

『落ち着いた?』

太宰「はい…、すみません」

『構わないわよ、死を偽装したことについて理解してくれた?』

太宰「勿論…、モヤモヤがスッキリしました」

『そう、それは良かった』

太宰「あ、そういえば…乱歩さんの姉だったんですね…」

『まぁね…、乱歩は私が一方的に捨てたと
思ってるみたいだけど…』

太宰「え?」

『実はねぇ…福沢さんには1度会ってるのよ、その時はもう私はマフィアで…たった1人の弟を
守るために預けたの』

太宰「だからあんなに…莫迦莫迦と…」

『こうなることは予想していたし、
仕方の無いことだったからね…さて、戻ろうか』

太宰「………そうですね…、」

『店員さーん、お会計〜』

店員「はーい、今伺います」

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りん(プロフ) - 続き楽しみにしてます( *・ω・)ノ (2019年11月6日 0時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
名のない納棺師(プロフ) - 落ちは太宰さんがいいですね! (2019年10月14日 14時) (レス) id: 16f70b0bc4 (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 落ちは太宰さんでお願いします! (2019年10月14日 0時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
峯 詩月(プロフ) - 銀桜さん» ご意見、応援ありがとうございます^^ (2019年9月17日 21時) (レス) id: 4dd55cf8cc (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - はじめまして!続き凄い気になります!落ちは太宰か中也がいいです!更新頑張ってください。 (2019年9月17日 17時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:峯 詩月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/247/  
作成日時:2019年8月6日 3時

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