３９ 白澤 ページ39
「いてててっ…確か…この辺りの森には腰痛に効くや薬草がっ…マジか」
落ちた場所で人間のカタチに戻り周りを見渡すと遠くからでも分かる、特徴的な葉と花の植物にすぐにオオバコだと分かる。
頑張れば取りにいけなくもない距離だと思ったが、少し動くだけで激痛が腰に響き蹲ってしまう。
「これ、マジでやばいやつ…」
「なんでこんなところで寝てるの？」
「えっ…こ、子供？？こ、こんな…所に？？」
後ろから女の子と言っても少女ぐらいの声で、こんな山奥で可笑しいと何かの妖怪だと思ったが、倒れている僕の前に走ってきて腰を下ろすのは今どきの人間の子供だった。
「大丈夫デスか？」
「大丈夫じゃないんだ…ちょっとお願い聞いてくれるかな…」
「うん」
「あそこの薬草…分かるかな…こんなの…」
地面にイラストを描いたが女の子は険しい顔をして首を傾げて絵を見ると、立ち上がって足り出す。
「これ？それともこれ？これ？」
僕が指さした場所にある植物を一つ一つ指さして聞いてくれた。
「二番目にさした植物の葉を４枚ほど取ってくれないかな」
僕の隣に置いてあるザルにはあの子が一人で取ったのか沢山の山菜や薬草が入っていて、一つだけなぜか藤の花が積まれていて、sononakaniは腰痛に効く山菜もいくつか入っていた。
「はい」
「ありがとう。それとこれと、あとこれも…僕にくれないかな…」
「沢山なってるよ？そこらへんに」
「僕今腰痛で動けなくってね、腰痛に効く薬草なんだどれも…」
僕の前に薬草や山菜を並べる女の子にそう言うと目をキラキラさせて僕を見る。
「お兄さんお医者さん！？」
「違うけど、近いかなっ…薬草とかに詳しいんだっ…」
「じゃあ！！あげるから私に薬草と薬の作り方教えてください！！」
「えっ？良いけど…」
小さいのに薬草に興味を示すなんて珍しい子だなと思いながらも、まずは腰痛の薬を手伝ってもらう。
「まずオオバコと人参の葉を一緒にすり潰して…」
僕はうつ伏せになりながら女の子に薬の作り方を教える。
薬を作らすのは苦戦するかと思ったが。そこらに落ちてある石や木を使って器用に草をすり潰していく。
「上手いね君、ちゃんとした医療器具もないのに」
「似たこといつもしてるの」
「お母さんの手伝い？えらいねっ」
「お兄さん病気の時の薬草知ってる？」
「もちろん知ってるけど…」
女の子の顔はさっきと違ってとても悲しそうで、遠くを見るような目ですり潰す薬草を見つめる。
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エリンギ(プロフ) - ★さん» コメントありがとうございます、正式に登録していないため、自動的に三ヶ月ほどで消されてしまうそうで、また貼らせていただきます (2019年8月31日 9時) (
レス) id: e954f07389 (このIDを非表示/違反報告)
エリンギ(プロフ) - アヤトさん» コメントありがとうございます。正式に登録をしていないため、自動的に三ヶ月ほどで削除されるそうです。また、貼らせていただきます。 (2019年8月31日 9時) (レス) id: e954f07389 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - イラストとないですよ？ どこにイラストがあるのですか？ (2019年8月28日 0時) (レス) id: 43219d26b1 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 何処にイラスト付いてんの？？？【イラスト付き】って書いてるのに付いて無いんだけど？？？ (2019年6月20日 17時) (レス) id: 9e5a3f5f29 (このIDを非表示/違反報告)
読みの民 - 多分なんですが、「一様」と書かれているところ、文脈的に「一応」ではないでしょうか？楽しく読ませていただいたのですが、気になってしまったもので^^; (2018年8月13日 16時) (レス) id: c65c9af674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2018年6月8日 22時
