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バサリ、そんな音が気づいたら足元で鳴っていた。
「ぁ…」
一時的な金縛りのようだった。けれどもそれとはまた違う、何か。
現に俺の口はさっきまで痛いほど動いてたし、今掴んでいるこの手だって、ほら。
「…す、すんません俺…」
「…いや、ええよ」
パッとその手を離せば、さっき無慈悲にも俺の手をすり抜けて落ちた本と白い紙を拾い上げる先輩。
その際にちらっと見えた首元にはうっすら水の膜が張っていた。
「…あの、
「正直、俺も答えなんて知らん」
え」
思わずそんな短い声が漏れた。
勿論こんな状況なのだから、答えの定義がどう、正しいって何、結局これは理想云々がきっかけか。それらが先行して襲ってきたのだけれども、何よりも遅効性。
先輩が 、"知らん"。
その事実だけが、俺の顔のパーツというパーツを垂れ下げた。
「ただ俺もお前と同じや」
嘘、それもたったの数秒だった。
「…ほ、ほんまですか」
「こんなことで嘘つく奴おらんやろ……って、おい」
バッ、と思わず先程と同じ手を、次は包み込む様に両手で取って俺の額に当てた。
「(……あかんわあ)」
あの先輩が知らん、けど俺と同じ考え。
それだけ、ほんまにそれだけ。
例え証拠もない、確実性の低い根拠さえもない、ただの独り言でも先輩と一緒。あの先輩と一緒。
それだけで頬が熱くなる、それだけで涙が滲んでくる。
嬉しい、やっと、嬉しい。
だから、先輩になれなくても、俺は。
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中村です。(プロフ) - ダニエルさん» わ~!いつも嬉しいお言葉ありがとうございます😭どうしても今年入ってから書ける時間と体力が少なくなってしまい、罪悪感増し増しで今回の更新に至ったのですが…嬉しいです🥂 𓈒𓂂𓏸これからも応援よろしくお願いします🤍 (2022年9月24日 1時) (レス) id: cfe5b5c1c8 (このIDを非表示/違反報告)
ダニエル(プロフ) - 何度もコメント失礼します🙇🏻♀️もう貴方様の書く小説が大好きです。今回の更新もお忙しい中ありがとうございます。中村さんが生きてるだけで乾杯です🥂どうかお身体にお気をつけて更新頑張ってください!応援してます🤍 (2022年9月20日 0時) (レス) id: 87c84fa022 (このIDを非表示/違反報告)
中村です。(プロフ) - 璃々さん» 初コメありがとうございます!なんとそんな…!😳寧ろここまで喜ばせてくれる素敵な言葉選びはどこから…とお聞きしたいぐらい嬉しいです~😭✨ありがとうございます…!今後もちまちま更新になるかと思いますが応援してくださると嬉しいです🕊 (2022年8月12日 23時) (レス) id: cfe5b5c1c8 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 初コメ失礼します。個人的にどろどろとした関係?恋愛?が好きなのでこの作品大好きです。原作からここまで凝ったのを作れる文才はどこからですか?ほんとに面白すぎます。しかもどんどん新しい情報が…続き楽しみに待ってます!頑張ってください🔥 (2022年8月12日 12時) (レス) @page35 id: e950c5fcca (このIDを非表示/違反報告)
中村です。(プロフ) - あずずさん» いえいえいえ!!!!!!!何度でもどんなことでもコメント頂けるのは本当に嬉しいですし、とても励みになります😭また宜しければ何時でもコメントしてください、というのはちょっと傲慢かもしれないですけど、今後も応援してくださると幸いです☺️ (2022年5月8日 19時) (レス) id: cfe5b5c1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中村です。 | 作成日時:2021年11月10日 14時