42話 ページ43
「うわぁぁぁっ!!」
・・・寸での所で避けられた。
だけどダメージを与える事は出来た。
白き炎は雪を溶かし、恵みの水を生み出す。
あの技、使うか。
その思いと同調するかのように会場には白く冷たい炎が渦巻きはじめた。
白炎の渦。
それを私は自在に操る。
「馬鹿にされて、蔑まれて...
それでも今を必死で生きてくれている仲間達に!!
この技を!妖精の尻尾の復活の狼煙を!
滅竜奥義...
白炎・決裂翔破!!!!!!!!!!!!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「何ということでしょう!会場全体が冷たい炎に包まれたと思ったらいきなりの爆発だー!
ヤジマさん、此れは何があったのでしょうか?」
「それはわスにもよく分からないねぇ。」
「おぉっと!煙が晴れて来ました!!立っているのは...
妖精の尻尾A、セラフィー・エレノアーラだぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!」
・・・勝った。
ん?
「セラフィー!!」
「凄かったな!流石セラフィーだ!」
「クソ炎テメェ!セラフィーを離しやがれ!!」
「うぉぅっ。」
・・・ポイントだけを見れば何の変化も無い。
だけど、会場内の空気を変えるのには十分すぎる程だった。
「かっこ良かったぞーー!!」
「明日も絶対観にくるからなー!」
「頑張れよー!」
仲間や、人からの声援は明日への力となる。
・・・絶対に優勝してやる!!
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作者名:氷翠 | 作成日時:2019年8月10日 20時