25話 ページ27
「ウェンディ!」
「茂みの近くで倒れてたんだ。」
「外傷はないみたいだけど...」
「シャルル...」
なら、考えられるのは魔力欠乏病?
昨日は魔法を使う必要がある場はなかったはず。
だとしたらこれは誰か私達の妨害をしようとした?
それがもしあったなら、私はそいつらを許さない。
「ナツ、さん...」
「ウェンディ無事か!?」
「何があった!?」
「すみません、よく、思い...出せ、ない...」
「魔力欠乏症だね。
一度に大量の魔力を失った為に全身の筋力が低下している。
しばらく安静にしてれば回復するよ。」
良かった...
「ボリューシカさん!?」
「何でここに!?」
「応援に来ちゃ悪いかい?」
「いいえ」
「一度に大量の魔力を?」
「そういう魔法?」
「よく、思い出せないけど...黒い動物のような、うう...」
「無理させるんじゃないよっ!」
ぐっ
「みんな...ごめ、折角...修行したのに私出られなくて...えっと「セラフィーだよ。よろしくね。」セラフィーさん...私の代わりに、お願いします」
「もちろん。
ウェンディ、今はとにかく治療に専念してね。」
「さあ出ていきな。
今は安静にしなきゃダメなんだ。」
追い出されたあと2人にお願いしたかったことがあるのを思い出した。
「ナツ、グレイ、入場するまで手、繋いでて欲しい。
・・・駄目かな?」
「良いぞ!久し振りだな。」
「ダメじゃねえよ。」
「この大会の中にウェンディを傷つけた犯人がいるのか?」
「まだなんとも言えないけど...その可能性はあると思う。」
「俺たちの戦力低下を狙ったのか?それとも」
「今はやるしかない。
ウェンディの分まで私達が頑張るんだ。」
「行くぞ。」
「「「「オオオオオオ」」」」
「今年もやって来ました!年に一度の魔法の祭典!大魔闘演武!」
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作者名:氷翠 | 作成日時:2019年8月10日 20時