14話 ページ16
「おいハッピー!」
「ナツどうしたの?」
「それ良いね!早速行動開始だ!」
「・・・」
〜そして一週間後〜
よし、そろそろ出るか。
ん?
何かがこっちに向かってくる?
「セラフィー!待ってくれー!/
「待て!」
ナツにグレイ。
最近見なかったからどうしたんだろうと思ってたんだよなぁ。
なんだろう?
「「餞別だ!」」
・・・え?
「俺はネックレスだ!」
「俺はイヤリング。」
そう言って渡されたのは透明な石が一つ施された綺麗なネックレスと少し水色がかったダイヤ型のイヤリング。
まさか、これを買う為に一週間ずっと姿を見せなかったの?
「セラフィー!?」
「どうしたんだ!?」
「ありがとう。
本当にありがとう。
ずっと大事にする!」
私は、周りに誰もいないことを確認してからそっと久しぶりにフードを外した。
「・・・どう?似合うかな?」
「おう!すんげぇ似合ってる!」
「ナツにしては良いセンスだな。」
「グレイ!それどういう意味だ!」
「そのまんまの意味だよ。」
「なんだとー!!」
「ふふっ」
思わず笑みを零せば2人の動きがピタリと止まる。
「セラフィーが」
「笑った?」
「うん、初めてだよ。
笑ったの。
2人とも、本当にありがとう。
次会った時にまた勝負しようね!
楽しみにしてる!」
「あぁ!
次会った時はぜってぇ負けないぞ!」
「もっともっと強くなってやる。」
そうしてナツとグレイは今よりもさらに強くなることを誓ってセラフィーを見送った。
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作者名:氷翠 | 作成日時:2019年8月10日 20時