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参拾 ページ31

A「何で今日も居るんですか。」


学祭も終わり、帰ろうと外に出る。


すると、待ち構えられているリムジン。


晋助「病院まで送ってやるから乗れ。」


そう言ってまた無理矢理、車に乗せられる。


A「保険証とか家なんで、病院まで送ってくれなくて結構です。」


本当は持ってこようと思っていたが忘れた。


晋助「それならもう取って来てある。」


高杉に渡された保険証は正しく私の物だ。


どうやって取って来たのだ。


A「不法侵入で訴えますよ。」


どうせ管理人にお金でも握らせたのだろう。


晋助「取って来てやったのに酷え言い方だな。」


酷いなんて微塵も思っていない彼の表情。


A「貴方に感謝なんか一生しません。貴方に酷いなんて言われる筋合いもないですし。」


元々、暴君の高杉お坊ちゃん。


彼が今まで学校で振るってきた権力は数多くの生徒達を絶望のどん底ヘと落として来た。


A「コンテストも終わりました。最優秀賞も取りました。もう、こんな馴れ馴れしい事はやめて下さい。」


助けてもらったりもしたが、もう関わりたく無い。


高杉のして来たことは許されざる悪だから。


晋助「全てがゼロに再スタートか。それともあの希だかって奴の事が気になってんのか。」


残念そうに彼は呟く。


A「スタートなんかしません。フィナーレです。それと、希さんとはそうゆうの一切ないんで。」


希さんは頼れるお兄さん的存在。


彼にそんな感情もった事ない。


晋助「希さん"とは"ってことは望さんってのとはあったって事か。」


何でコイツはいつも私を見透かしているんだ。


A「好きでしたよ、望さんの事。否、今でも好きです。」


この世に居ない人に想いを寄せても意味がない。


でも高杉を突き放す位には十分だ。


A「解ったらもう私の事は放って置いて下さい。」


それ以降、高杉が私に話し掛けてくる事はなくなって。


車の中は静かになった。

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隣の眠井 - 密かに応援してました。とっても面白かったです。次章も頑張ってください! (2015年12月25日 14時) (レス) id: bd239fc3db (このIDを非表示/違反報告)
ぬえ - 続きが楽しみです! 頑張ってください!! (2015年12月6日 22時) (レス) id: 29ee31762a (このIDを非表示/違反報告)
こまり君(プロフ) - すごく面白いです!!更新楽しみにしています! (2015年11月29日 23時) (レス) id: d147eb461a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉基 | 作成日時:2015年10月18日 3時

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