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〜体育の時間〜


私が一番迷惑な時間だ。


別に体育が嫌いな訳じゃない。


「東堂。お前は高杉君とペアだ。」


先生、私は女なんですが。


そんなツッコミはとうの昔に止めた。


いつもそう。


バスケのパス練習も、器械体操の時も、体育のペアは高杉。


下手するとチームだって高杉と二人の時がある。


ドッチボールの試合も、バスケの試合も、バレーの試合も、高杉と二人だ。


そして今回の授業はダンス。


男女組みでも別に違和感は無い。


が、それで安心はできない。


社交ダンスと言うものは手を繋ぐ。


腰を支えられる。


兎に角、密着する。


A「はぁ。」


最悪だ。


晋助「安心しろ、俺がエスコートしてやる。」


いや、そういう問題じゃない。


相手が嫌なだけだ。


また高杉の取り巻きが私を睨む。


私だって好きでこんな奴と組まされているんじゃない。


「じゃ、音楽かけるぞー。」


私の気持ちなんか誰も解ってくれないままかかりだす音楽。


その途端に触れられる腰と手。


流石任せろと言っただけあって上手い。


足がスムーズに動いた。


晋助「で、俺と踊ってる感想は?」


耳元で囁かれる。


A「エスコートしてやるって言える程には上手い、です。」


褒めるのはなんか癪だが、真実なんだから仕方がない。


晋助「お前に褒められると本当なんだなって思えるな。」


優しく安心したように微笑む高杉。


そんな顔もできるんだ。


晋助「俺に媚びねぇAの言葉は本物だろ?」


確認するような声。


解ってるのか、媚びをうられてるって。


A「私は貴方が嫌いですからね。」


媚びられてるのを知っていながらそれを利用するなら、やっぱり私は高杉晋助が嫌い。

参→←壱



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隣の眠井 - 密かに応援してました。とっても面白かったです。次章も頑張ってください! (2015年12月25日 14時) (レス) id: bd239fc3db (このIDを非表示/違反報告)
ぬえ - 続きが楽しみです! 頑張ってください!! (2015年12月6日 22時) (レス) id: 29ee31762a (このIDを非表示/違反報告)
こまり君(プロフ) - すごく面白いです!!更新楽しみにしています! (2015年11月29日 23時) (レス) id: d147eb461a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉基 | 作成日時:2015年10月18日 3時

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