壱拾四 ページ15
学校に着くと車の前に列を作す高杉の取り巻きの女子達。
何でコイツが居るんだと言いたげな視線。
半年も経てばそんな視線にも睨みも慣れた。
運転手がドアを開けると、高杉が私の手を掴む。
晋助「ダンスのテーマのイメージトレーニングだと思え。」
紳士的なエスコートで全校生徒の前を歩く。
皆の目線が刺さる。
怖い。
こんなにも注目を浴びるのは最後のあの日以来。
息ができなくなる程の圧力を感じる。
高杉に掴まれた手に力が入る。
晋助「固くなるな、黙って前だけ向いて歩け。」
大きく息を吸い周りを見ず、高杉の言う通り前だけを向く。
晋助「自信を持て。俺に意見する時みたいに胸を張れ。」
彼の言うアドバイスはいつも的確で、解りやすい。
大嫌いだけど信じてみよう。
この人は私にそう思わせてくれた。
私も最後まで付き合ってやろうと決めたんだ。
高杉の言う事を聞こう。
彼のエスコートに合わせて自分からも足を踏み出す。
ざわめき出す生徒達。
晋助「やればできるじゃねぇか。」
満足そうに高杉は私の耳元で囁いた。
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隣の眠井 - 密かに応援してました。とっても面白かったです。次章も頑張ってください! (2015年12月25日 14時) (レス) id: bd239fc3db (このIDを非表示/違反報告)
ぬえ - 続きが楽しみです! 頑張ってください!! (2015年12月6日 22時) (レス) id: 29ee31762a (このIDを非表示/違反報告)
こまり君(プロフ) - すごく面白いです!!更新楽しみにしています! (2015年11月29日 23時) (レス) id: d147eb461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉基 | 作成日時:2015年10月18日 3時