続き ページ29
「･･･わかったよ、山本に話してみる。須貝さんに近づくのは今、怖いから」
「本当ですか？お願いしますねっ！」
あの怯え具合は嘘だったのか、と思うほど伊沢は喜びを隠せない様な表情で去っていく。
＿＿もしかして、嵌められた？
♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎
「山本、ちょっと良い？」
流石に伊沢へああ言った以上、やらない訳には行かない。須貝さんの目を盗んで、山本を呼び出した。
彼は首を傾げて、ペンギンの様にヨチヨチやってきた。
「どうかしましたか？福良さん」
悪気のないあざとい仕草が、俺の言葉を本当に彼へ言っていいのか、迷わさせる。言葉に詰まった。
「あ、あのさ･･･山本は気づいてる？」
「ほえ？」
「･･･須貝さんについて」
「須貝さん？何がですか」と彼は、真意を知っているか分からない様な目で、俺を見上げてくる。
あれ、山本ってこんな感じだったっけ？
「何か睨まれてるとか、感じない？」
「いえ、特に･･･」
すると彼は「あっ、こうちゃんに呼ばれたので。もう良いですか？失礼します」と逃げる様に、とは言わないが撮影部屋へと走って行った。
やっぱり少し気になって撮影部屋を覗いてみると、山本がこうちゃんと楽しく話している様子が見られた。
背後からはさっきみたいに、ジロリとこうちゃんを睨む須貝さんと、怯える様子を隠しきれない伊沢がいた。
「やっぱり、無自覚かなぁ･･･」
すると山本はチラリ、と俺の事を見た。そして須貝さんの方を横目で見る。
その後＿＿彼は笑った。口元だけだが、ニヤリとまるで悪魔の様に。
俺は背筋がヒヤリとするのが分かった。
山本･･･、わかってやってやがる。
須貝さんに嫉妬されるのが嬉しいのか、面白がっているのか、彼は須貝さんが社員を睨んでいるのを知っている中で、行動している。
可笑しいとは思った。彼処までの圧力を感じないほど、山本は鈍くない。
しかし、そうなると山本は＿＿。
･･･まぁ、深く考えない様にしよう。そう思った俺であった。
♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎
僕の語彙力が大気圏行ってて、牽制の意味がちょっとイマイチ掴めなかったのですが･･･コレであってますかね？
調べてもあまりピンと来なかったので、間違えてたら幾らでも書き直します。
リクエスト有難う御座いました。
繋がれたその先は izw×ymmt→←このカップル怖い･･･ sgi×ymmt（リクエスト）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ＭＡＮＥＮＥ - 山本さんは分かっててやってる部分がありそう (2022年8月19日 13時) (
レス) @page29 id: 548b469c74 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» 了解、書くね！そうなんだよね、長編は更新してようかなとは思ってるんだけど･･･短編はもう更新しないかな。れいにぃ〜。こそ、コロナ気をつけて！ (2022年1月28日 6時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
れいにぃ〜。 - くらう、久しぶり！4月からは会えなくなっちゃうのかな？寂しいけど、4月からの生活も頑張ってね！リクエストで、izymでお花を愛でてるymmtさんにきゅんとするizwさんを書いて欲しいんだけど、大丈夫かな？最近コロナ増えてるから気をつけてね！(`д´;) (2022年1月27日 20時) (レス) @page43 id: 655069ec5f (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - 皆様、あけましておめでとうございます！今年も皆さまにとって、幸せな一年であります様に･･･。今年もよろしくお願いします！ (2022年1月1日 8時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» いえいえ、最近暇だから大丈夫（？）雪って心落ち着くよね〜。れいにぃ〜。こそ、勉強大変なんでしょう？お互い頑張ろうね！またのリクエスト、お待ちしていますっ(๑╹ω╹๑ ) (2021年12月8日 19時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年9月6日 19時
