恋愛偏差値〇〇です！３【問答打】

続き ページ27

ymmt side
「＿＿駿貴様、探しましたよ。急ぎましょう！」
「おぉ！すまん、すまん」

　駿貴様は走って、福良さんの元へ行ってしまった。途端に駿貴様もいなくなった庭には、僕一人しか居ない。
　僕もそろそろ戻ろうか、と立ち上がった時

「山本さん！いたいたぁ」

　こうちゃんの声が僕を呼んだ。
　振り返ってみると、息切れしながらこうちゃんが僕の元へ走って来ている。まるで、駿貴様達と入れ替わりだった。

「全く居ないから心配したんですよ！仕事全然終わってないんですから！」

　こうちゃんが「しょうがない人達ですよね、全く」と大きくため息をつく。

「＿＿山本さんがいないと、皆気合い出ないんですよ！」

　こうちゃんの言葉が僕の頭に残り続ける。
　すると僕の脳裏に、突如駿貴様がさっき言った言葉がよぎった。

『山本は、もう十分に皆に恩返し出来てると思うぞ。お前はお前、そのままで居れば良いよ』

＿＿僕、皆の役に立ててるのかな？

　ずっと、そう想ってた。僕は皆の役に立てているのだろうか。正直、心配だった。
　自分の人生を救ってくれた人たちへ、それに応じた恩返しが出来ているのか。

　でも･･･駿貴様の言う通り、僕は僕のままで居れば良いのだろう。種族が違ったって、これからの人生が長い事は変わらない。ゆっくり、ゆっくり支えていけば良いのだ。

「･･･？山本さん、おーい」

　ぼーっとする僕の顔の前で、手を振るこうちゃんの腕を引いて、僕は拓司様、川上さんの元へと走って行った。

♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎
早速設定を使って、書いて下さってる方も居て･･･、凄く嬉しいです！

この話は、こう言う感じかな〜と言った作者の勝手な見解なので、皆さんはお好きなお話で考えて下さい！
一応出せるものは出し切ったつもり･･･。

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