桜花は儚く緑に散る【原神】【スメール男子】

【第二十七話】シティに響く声 ページ29

そんな事があった数日後。

スカラマシュはいつもと変わらず接してきて、この間のアレはなんだったのだろうって感じる。

というか逆に怖い。


『ダメだ、アイツのいない所でこんな事を考えちゃいけない』


今日は特にする事もなく、スメールシティを歩いていた。

私がスメールに来てからもう何十年も経つのだけれど...相変わらずここは賑わいをみせている。

そんな賑わいの中でとても目立つ声が聞こえた。

え、てか怒鳴ってない？

聞き覚えのあるその声がする方を辿ってみる。


?「そこをなんとかしてくれんか？」

??「だから難しいと言っているだろう！なんて言ったって、コストがバカみたいにかかる！この設計図だって、俺があんたの要望のもと、徹夜で作った設計図なんだ！」


こっそり聞き耳を立ててみると、そんな声が聞こえた。

コスト、設計図。

うん、この声の正体は私の知り合いの一人だね。


『カーヴェ、どうしたの？』

カーヴェ「やぁA、奇遇だな！ここで会えるなんて」

おじさん「え...君、性格変わりすぎじゃない？」


カーヴェに何があったのか聞いてみたら、どうやら相手の別荘を建てたいおじさんが依頼した設計図を制作したところ、更なる無茶な要望をしてきた、という事だった。

カーヴェさん、今日も大変ですね。

かといって、友達が困っているのは見捨てられない私であった。

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