【第二十話】待合人 ページ22
ティナリ「研究で倒れるだなんて...一体彼とどんな研究をしていたの?まさか、地脈に関する研究じゃないよね?」
『それは違う...!ちょっと、色々あって...』
開いた口を閉じる。
これは、ティナリに話していいもの?
秘密にしておいた方がいいの?
でももし仮にさっきの出来事をティナリに話してしまったら、また迷惑かけてしまうかもしれない。
実は今目の前にいる人物が500年の永い封印から目覚めた生き物だなんて言ったら...驚くに決まっている。
...黙っておこ。
と、いうことで。
すっかり回復した私は知恵の殿堂に赴いた。
理由は、とある人と待ち合わせをしているからである。
重い扉を開け、上を見上げたとこにまで本が棚に積まれている。
そんな空間の下で、相手は待ってくれていた。
『ごめん、待たせた?』
アルハイゼン「いや、それほどでも」
パタンと分厚い本を閉じたアルハイゼンはこっちに目配せをしてきた。
ついてこい、という意味なのだろうか。
黙って先に歩いてしまう彼の背中を慌てて追いかける。
寡黙な人、必要最低限しか話さない。
初めてアルハイゼンに会った時はそんな印象を抱いた。
けれど人は見かけによらない、って言うよね。
きっと彼も...。
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かしわぎ(プロフ) - ドーナツさん» 良かったです!最後まで見てくれてありがとうございます(˶'ᵕ'˶ )︎ (4月7日 21時) (レス) id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 最終話おめでとうございます!中々無い終わり方でめちゃ良かったです! (4月7日 12時) (レス) @page43 id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
かしわぎ(プロフ) - ドーナツさん» はわわ、ありがとうございます〜!モチベ爆上がりです!!! (3月24日 19時) (レス) @page28 id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - すごく面白いです!放浪者好きすぎるので嬉しさ爆発です!!これからも書くの頑張ってください!!応援めちゃしてます!! (3月22日 13時) (レス) id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
かしわぎ(プロフ) - 夜月 サキさん» ありがとうございます.ᐟ.ᐟ放浪者...良いですよね分かります♪ (2月26日 18時) (レス) id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしわぎ | 作成日時:2024年2月12日 23時