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【序章】 ページ1

セノside




あの日、外は酷い嵐だった。

叩きつけるような雨、稲光を轟かせる雷。

俺はびしょ濡れになりながら、とある少女を抱えてガンダルヴァー村を訪ねた。

レンジャー長であるティナリはそんな俺を見て驚いていた。


ティナリ「セノ、その子はどうしたの?迷子...とか?」

セノ「分からない。死域に一人で立っていたから俺が慌てて保護した」

ティナリ「死域?!」


幼い少女が、死域で一人。

危険にも程がある。

ティナリに渡されたタオルで、彼女を拭っていると、とあることに気がついた。


セノ「この子、腕に入れ墨が入ってないか?」

ティナリ「入れ墨?」


入れ墨は確か、稲妻の刑法の一つだった。

罪人の証でもある小さな黒い入れ墨が、幼い少女にはついている。

こんなにも幼いのに、罪人?

彼女の服装からして、きっと稲妻人なのだろう。

不思議に思ったティナリは、優しく彼女に聞いてみた。


ティナリ「君、名前は?」

『......A』


少しの沈黙の後、か細い声で彼女は教えてくれた。

ちなみに今までずっと黙っていたのだから、俺も彼女の声は初めて聞いたのである。


ティナリ「ここに来るまで、何があったのか教えてくれる?」

『.........。』


そして彼女_A_は完全に黙ってしまった。

きっとあまりお喋りは得意では無いのだろう。

どうしたものか、とティナリと目が合う。


それが、俺たちと彼女の出会いだった。

【第一話】探るような目つき→



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かしわぎ(プロフ) - ドーナツさん» 良かったです!最後まで見てくれてありがとうございます(˶'ᵕ'˶ )‪︎ (4月7日 21時) (レス) id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 最終話おめでとうございます!中々無い終わり方でめちゃ良かったです! (4月7日 12時) (レス) @page43 id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
かしわぎ(プロフ) - ドーナツさん» はわわ、ありがとうございます〜!モチベ爆上がりです!!! (3月24日 19時) (レス) @page28 id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - すごく面白いです!放浪者好きすぎるので嬉しさ爆発です!!これからも書くの頑張ってください!!応援めちゃしてます!! (3月22日 13時) (レス) id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
かしわぎ(プロフ) - 夜月 サキさん» ありがとうございます.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪放浪者...良いですよね分かります♪ (2月26日 18時) (レス) id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしわぎ | 作成日時:2024年2月12日 23時

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