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大輝side ページ8

桃「お姉ちゃん…」

さつきが悲しそうな顔をする。

俺はさつきのこの顔を良く見てきた。

だが、Aの何も求めない光もないような目を見てる期間の方が長いように感じた。

小さい頃はさつきもAもよく笑っていた。

蝉を捕まえて嫌がるさつきを追いかけたりもしていたほどの活発的で男のようななA。

バスケも上手で俺と良くやっていた。

そんなAが好きだった。

でも小学生5年生ぐらいの頃、Aは変わった。

まずは笑わなくなった。

さつきや俺を避けるようになった。

まるで今にも死んでしまいそうな顔をしていた。

黄「青峰っちどこ行くんスか!」

青「追わねぇと、Aのこと」

黄「アンタもっスか〜?あんな奴ほっとけばいいのに…」

青「あんな奴じゃねぇ、AはAだ」

馬鹿な俺にはAがなんで俺達を避けてるかが分からない。

だが、Aはいつも死にそうなほど苦しそうだったこともいつも一人で公園で泣いていたことも知ってる。

今も昔もずっと変わらない。

Aは何かに苦しんでる。

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作者名:壱城セレサ | 作成日時:2021年4月10日 5時

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