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27話なんて。 ページ30

轟side



彼女の不安そうな表情が消えたところで、俺はこう持ちかけた。



「...俺もこのままだと気が済まねぇからさ...なんか償わせてくれねぇか.....?」



...こんなこと言って、償っても償いきれねぇのはわかってる。



それでも彼女に何かしてやりたかった。





「!....そ、そんな.....本当に良くて.....」


「いや、俺が良くない。できることは何でもする。...頼むから、なにかさせてくれ。」




...普段の彼女には言えないことが、この場ではスラスラと出てくる。



彼女が弱っているからなのか....本当、自分はとんでもなく酷いやつだと、心の中で冷笑した。



何度言っても譲らない俺に、Aはとうとう諦めたのか、



「......本当に何でもしてくれるの....?」



と、赤い顔で俺を覗き込んだ。





















.......その仕草が可愛すぎて、ドクリと心臓が跳ねる。



いつもみたいに悲しさからでなく、熱のせいで潤む瞳に見惚れながらも、やっとの思いで



「....っ.....あ、あぁ、もちろん....なんでもする。」



俺は言葉を絞り出した。




すると、『そっか....』と言いながら目線を下に向ける彼女。



不思議に思いながらも彼女を見つめ続ける。







.....数分の間、やっと彼女の中で何か決まったのだろう。








「....そ、それじゃあ......ね......」




「......あぁ。」





おずおずと彼女が手を伸ばした先には、俺の手。








........え、『俺の手』....?





『ん?』と思った瞬間、ギュッと両手に伝わる感覚。






ポカンとしながらその光景を見つめ、理解が追いついた頃には、









































































...Aは俺の右手を自身の頰に当て、左手を自分の指と絡ませていた。






















..........。


























...............っ?!?!?!?!///////////////////////




その時、人間は驚きすぎると声にならない叫びを上げることを知った。

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設定タグ:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 轟焦凍   
作品ジャンル:アニメ
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セレネ(プロフ) - 続編すごく楽しみです!更新大変だとは思いますが頑張ってください!応援してます! (2018年8月17日 14時) (レス) id: caaac3f99a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 続きみたいです(吐血) 更新大変だと思いますが、応援しています。この恋の行く末楽しみです。 (2018年8月16日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 続編めちゃくちゃ楽しみにしてます。更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: 5deb47caf1 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - 私も映画見ました!!本編じゃ絶対見れないようなシーンもあったので嬉しかったです。特にかっちゃん。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: eef577390e (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 久々の更新とても嬉しかったです!続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください! (2018年8月3日 21時) (レス) id: e12a3831fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kuumi | 作成日時:2018年1月2日 22時

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