【おそ松さん】素っ気ない人。【一松】

4.ストレスとタバコ ページ5

忙しい１日がなんとなく過ぎて吹奏楽部として部活をこなしてからバスに乗って帰る。

周りの友達は結構自転車で帰る子が
多くて途中で分かれてしまう。


いつもバスが停る場所は先生が出入りしたりする所でよく色んな先生に会う。もうだいぶ時間遅めになってバスのピークも少し過ぎたくらい。

1人でぽつんと待ってることなんて
しばしばある。


何で一人かって？

もうすぐバスが廃止されるらしい。


だからバスを使っていた子達はどんどん
減って自転車に変わっていった。

私は限界まで使うつもりだけど。




...って、アレは。

遠方から2人組くらいの男の人が
なにか話しながら歩いてきている。




アレって、松野先生？

あの横にいるのは生徒指導部の
カラ松先生...だっけ。



カラ松先生は結構怖い一面もあるけど
基本的に優しくて面白い先生。

社会の先生で授業も受けている。

なんか、意外な組み合わせ。


じっと見ているとカラ松先生が
私の視線に気づいて口を開いた。



「お、長嶋さん。」

「こんにちは。」

「バス待ち？」

「そうです、先生たちは？」

「ん？オレたち？はは、コレだよ。」

「え？」



カラ松先生がだるそうな松野先生(国語の)の
方を向いてなにかジェスチャーをし始めた。

松野先生はますますだるそうな顔をした。


そのジェスチャーってタバコじゃん。





「タバコですか？」

「...そうだよ」



松野先生と不意に目が合うと
私は松野先生に向かって聞いた。



めっちゃだるそうな声。

なんか好きになれない。



私は少し嫌味っぽく聞いてみた。




「先生がタバコ吸っていいんですか。」と、威圧的に言った。そう聞くと松野先生は微妙に笑って「吸わないとやっていけないでしょ。」と頭をボリボリかき出した。



「まぁ、教師も、ストレス溜まるからな！
オレたちだって人間だから！」

「...へぇ。」



カラ松先生はそのやり取りを見たあと
ガハハと笑ってそう言った。



「んじゃ気をつけて帰れよ！」

「あ、さよなら」




その後2人は職員室へと戻って行った。



松野先生めっちゃだるそうな人だな……。


まぁ、いいや。

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