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26.夢の中 ページ27





「先生、...呼び出しってなんですか?」

「...入って。」

「...?え、ちょ...!」



誰も使わない空き教室として
成り果てた教科資料室。

呼ばれた私は教科書資料室に入って
奥の松野先生を覗くと
暗闇から腕がぬっと出てきた。

夕方の教室はやけに湿っぽくて暑い。



「ま、つの...せんせい...。」

「.......。」


腕を引っ張られて教室に閉じ込められた
私はそのまま後ろから松野先生に抱き寄せられた。

背中から熱い鼓動が聞こえて
くるのがよくわかる。

その熱に私も顔が火照る勢いだった。



「...お前、今日教科書忘れたくせに
やり過ごそうとしてただろ。」

「.....!!な、...なぜそれを...。」

「見てたから。...言わなきゃダメだろ。」

「.....!」


松野先生の低い声が私の耳元に
ちょうどかかって身体が震えた。

低い声とともに出る熱い息に
私は何故か興奮した。


「お仕置き、な。」

「まつのせんせい.....っ...。」


私を机の上に荒々しく組み敷くと松野先生は
そう言ってネクタイをシュルっと外した。

その姿に私は何故か興奮して
松野先生の首に手をまわした。




.................





...........







.......






...









「うわあああああ!!!」





私は夢か現実かもわからずに
ガバッと起きて寝ぼけていた。

今夢にもどういうことなのか
全くついていけてない。



.....あー。

家に帰ってきたのか。

部活終わって、普通に帰って、
どうしても眠たかったのか...。


しばらくすると目が覚めてきて
自分の部屋だということに気づいた。

そして1日の終わりの早さにも
びっくりした。

.....夕方なのに寝ちゃった。




てか、なんだあの夢...。

ベッドから降りて伸びをしてまた冷静に考えた。

思い出したら胸がキュってなった。
今日はよくこうなること多い。




うわぁ、松野先生の夢見ちゃった。

気まずい...、ますます関わり得ない...。

そう思いながら顔が
火照るような感じがした。


...まさか、、

いや、...認めないけど。




そうしていると洗濯物を干しに来た母が
「なんか顔赤いわよ」と言ってきた。




...確かにも顔赤いよな。


松野先生...怒ったらあんな感じなのかな。

ネクタイをシュルってやってたのって
あれ百合から言ってたのに...。






きっと毒されたんだ...。

...そうだ。





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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松 - すっごくいいです!夢主のなんとももどかしい感じと一松先生のツンデレ?感がすごく甘酸っぱくて可愛いです!(๑♡∀♡๑) (2022年11月16日 7時) (レス) @page11 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2017年6月19日 1時

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