【おそ松さん】素っ気ない人。【一松】

25.遭遇率 ページ26

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「きっとA好きになったでしょ！」






百合にそう言われてたから
ずっと頭の中で悶々とした。


好きってどういうこと？

でも相手先生だし。
10歳差だし、笑えないし。

先生だって彼女いるかもしれないし。


「.......。」


授業も全く聞けずに廊下をたまに
通りかかる松野先生を見ると、
なんだか気まずく感じる。



「なに。」

「おわっ！！」



廊下でため息を一息つくと
歩いていた松野先生が私を見て止まった。

なんで先生は話しかけてくるんだろう。

てか、なんで考えてると
ちょうどいるんだ。


「こんにちは...。」

「ん、なんか元気なくない。」

「いや、ありますよ。」

「.....いや、ため息つき過ぎじゃない？
オレでもそんなつかないし、飽きるわ。」


松野先生は「かまってちゃん？しばらくすると
飽きるよね」とか軽く私のことをバカにしてきた。

その言葉にちょっとムッとしたけど、
百合のせいだ。

百合が変なこと吹き込んだせいで
松野先生の顔も見ずらい。



なんか、...。

胸がギュッてなりそう。



「今朝なんで勝手に消えたわけ。」

「へっ、」

「上級生にビビってんの？」

「は...い？」


松野先生は私のおとぼけ顔を見て
ヒヒッと少しニヤけた。

その顔にまた私は胸がギュッてなった。

逃げたことバレてるし。
てか、なんでいちいちそんなこと聞くんだ。


「まぁ、いいわ。」

「.......。」


しばらく私の顔を見ると松野先生は
真顔に戻って「帰る」といって
職員室へ戻っていった。




「.......、」



...なんだいまの。

心臓はいつもより
早く動いてる感じがした。

相変わらずなんか、ギュッてする。

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