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18.鍵当番 ページ19




「あ、長嶋さん、今日部活ノート当番だよ。」

「え、...はい。」


楽器をケースに入れて
帰ろうとした時先輩に捕まった。

帰れない。

あ、いや、どうせ鍵返すし同じか。


先輩からキャンパスノートに「部活ノート」
と書かれたものを貰った。

今日何したのか、感想、とか色々
書かないといけない。

割とめんどくさいこの作業。


「A、ノート当番なんだ。」

「うん、あ、先帰っていいよ。
鍵閉めなきゃ行けないし職員室行くし。」

「そう?気をつけてよ?」

「うん、ばいばい。」


先輩たちもぞろぞろ帰っていき、
同級生の子達も次第にいないくなっていった。

音楽室に一人ぼっち。

外は夕焼けで空が赤い。



「はぁ〜...。」


ため息がつい出る。

別にストレス溜まってないんだけ...



「.....って、うわ!」



ふと、机から目をあげると松野先生が
「施錠済み」の札を持ってやってきた。

音もなく現れるから
びびって声を上げてしまった。

松野先生はその声に少し顔を歪めた。


「な、...何でいるんですか。」

「もう下校時間だし。」

「...当番、ですか?」

「そう、クソ生徒が遅くまでこんな学校で
居残りしてクソしてないか見回ってんの。」

「.......そ、そうですか。」

何故かこっちをギロっとみて
執念深そうにそう言った。

相変わらず機嫌悪いな...。


「ごめんなさい、...すぐ帰るんで。
でも職員室行かなきゃいけないので...。」

「あ?部活ノート?」

「これ書かないといけなくて。」

「...まぁ、待つけどそんくらい。」


松野先生は「他回ってくる。」と
言ってまた出ていった。

無駄に教室の数が多いこの学校は
いちいち見廻るのがめんどくさいと
他の先生が言っていた。


...先生も大変だな。













「書けたの。」

「今終わります。」


しばらくもしないうちに
松野先生はまた戻ってきた。

ざざっと最後をよく分からない文章で
まとめあげてノートを閉じた。

筆箱をリュックに詰めて
急いで帰る準備をする。


「窓閉めてあるよね。」

「はい、大丈夫です。」

「んじゃ、そういうことで。」

「え?ちょちょちょ!?」


松野先生は電気を消すと私を音楽室に
閉じ込めようとわざと閉めようとしてきた。



怖!!奇行!?








...いや、もう冗談キツい。









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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松 - すっごくいいです!夢主のなんとももどかしい感じと一松先生のツンデレ?感がすごく甘酸っぱくて可愛いです!(๑♡∀♡๑) (2022年11月16日 7時) (レス) @page11 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2017年6月19日 1時

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