105.ほくそ笑む ページ8
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車の中へ入るとトド松先生が後ろでスマホをいじっていた。「遅くなーい？」と画面を見ながらものすごい速さのタイピングと両立して言ってくる。
JKの私より早い...と感心しながらドアを閉める。
何をそんな早く打つことあるんだろうか...、
ひょっとしてトド松先生、ホントは女なんじゃ...。
「A。」
「あっ、はっ、はい！！！ごめんなさい！！」
気を取られていると松野先生が口を開いて
名前で呼ばれることに異常な緊張が走る。
慣れない。
慣れるわけないよね。
慣れることなんて出来るのか。
私の声にクスッと松野先生はほくそ笑む。
「半ドア。」
「え？」
先生は私のドアの方を指差す。
「よっこらせ、っくす」
「.........、」
松野先生は私の方へ近づくと私側のドアをバンと閉めた。近づく距離からいい匂いがする。
体重が少しのしかかって
何か聞こえた気がしたけどスルー。
「あー、きつ。」
「.........、」
松野先生は元に戻ると何も無かったように
エンジンをかけてため息をついた。
思考回路が追いつかない。
いや、ショート寸前？これ以上は生殺し。
ぶわっと顔が赤くなる。
「おい。」
「はっ！！はい！」
ちょっと呼吸させて。
いや、先生
私を試してる？
後部座席から笑いをこらえる声が少し聞こえてきた。松野先生は聞こえて無さそうだけど。
トド松先生絶対面白がってる。
「ちょっとカーナビに入れてくんない。」
「えっ、」
「住所。」
「あっ、は、はい。」
そんなこともお構いなしに松野先生は喋る。
カラ松先生の車なのにいいのかな。
まぁ...いいのか。
私はさっき松野先生に言われた通り
名前で呼ぶことにした。
「い、一松先生...、入れました。」
「どーも。」
この一言言うだけでも体力使う。
松野先生は満更無さそうだけど。
「じゃあ行くか。」
「はい...って、え？」
「クソ松の真似。これで行く。」
「やめてください！！！！」
その後、カラ松先生の車で走り出す前に松野先生はどこからともなくサングラスをかけだしたので慌てて止めておいた。
トド松先生は「馬鹿なの？！カラ松ボーイ！」と
後部座席からツッコミを入れてサングラスを
没収していた。
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永松(プロフ) - 今回も良かったです！夢主の心情に大きな変化おそ松カラ松トド松などのキャラクターが面白くて見入ってしまいます！ (2022年11月16日 16時) (
レス) @page50 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)
ずんずんずっくり(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます！うれしいです。亀更新ですが頑張りますね(〃'▽'〃) (2020年8月7日 0時) (レス) id: c79d92d7a8 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - このお話…好きです先生と生徒の恋物語で一松様…サイコーです (2020年6月14日 23時) (レス) id: a884ba806a (このIDを非表示/違反報告)
ずんずんずっくり(プロフ) - 朱雅さん» ありがとうございます！それは凄いですね！驚きです。笑 更新早めに頑張ります！( ^^ ) (2019年7月12日 21時) (レス) id: 4338a8eba1 (このIDを非表示/違反報告)
朱雅 - すっごい面白くて1日で読んじゃいました笑 一松作品の中で１番好きなので、続き楽しみにしてます。 (2019年7月12日 18時) (レス) id: c96857c750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんずんずっくり | 作成日時：2019年1月31日 21時
