104.控えめに好き ページ7
じょ、
じょ、
助手席.....！？
あの松野先生から、...！？
そしてこの手は.....！？
しかも名前呼び.....！？
「ちょっと一松兄さん、Aちゃん
ビビってるから。」
「あ？」
トド松先生の指摘に松野先生は気づいて無意識だった、と言って手を離した。動じもせず、顔の表情すら変えず淡々とその行動を取ったことに驚きが隠せない。
だってあの松野先生が、
ぼ、ボディタッチなんて。
「いや、道わかんないから
教えて欲しいんだけなんだけど。」
「あ、.....」
松野先生は「掴んでごめん。」とブツブツ言う。
別に全然構わない。
全然いい。
むしろ舞い上がりそうになる。
顔が真っ赤になるのを隠すように
長い髪の毛を垂らして下を向く。
これ以上、好きになってもダメなのに。
「ほ、ホントに乗っていいんですか？」
「は？何それ。」
「だって松野先生助手席に人乗せない主義なんじゃ...。」
「あー、これクソ松のだから別にいい。」
「.....え、...なるほど...？」
トド松先生が先に後部座席に乗り込んで、
私はしぶしぶためらった。
乗る前に少し聞いたけど松野先生にも松野先生のラインがあるらしくカラ松先生のモノは壊してもいい、みたいなラインがあるらしい。
聞いてもちょっとよく分からないけど。
「てか、」
「はい？」
「名前で呼んでくれないの。」
「え、」
「嫌なの？忘れてんの？」と付け足して
そう言ってくる。
これから先生の隣に座るのに
そういうこと言ってくるのは
ずるいよね。
「松野って紛らわしいんだよ。さっきも言った。」
「は、はい。」
「オレも名前で呼ぶから。」
「は...、え？」
「お互い様、ってことで。」
「え、...」
「ってことで呼んで」って笑いながら腕を組む松野先生に私は酷く胸を締め付けられた。
もう苦しくて、苦しすぎる。
先生の一挙一動に惑わされる。
平気でそう言ってるんだろうか。
きっと生徒として見てるからだよね。
片想いの私にはきつすぎるご褒美みたい。
好き。
大好き。
好きって言いたい。
控えめに言っても好き。
控えめじゃなければ逆に言い表せない。
逆にどうしたらこの想いを文字で言えるんだろう。
こんなんだから、すぐ顔に出てしまう。
・
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永松(プロフ) - 今回も良かったです！夢主の心情に大きな変化おそ松カラ松トド松などのキャラクターが面白くて見入ってしまいます！ (2022年11月16日 16時) (
レス) @page50 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)
ずんずんずっくり(プロフ) - Rainさん» ありがとうございます！うれしいです。亀更新ですが頑張りますね(〃'▽'〃) (2020年8月7日 0時) (レス) id: c79d92d7a8 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - このお話…好きです先生と生徒の恋物語で一松様…サイコーです (2020年6月14日 23時) (レス) id: a884ba806a (このIDを非表示/違反報告)
ずんずんずっくり(プロフ) - 朱雅さん» ありがとうございます！それは凄いですね！驚きです。笑 更新早めに頑張ります！( ^^ ) (2019年7月12日 21時) (レス) id: 4338a8eba1 (このIDを非表示/違反報告)
朱雅 - すっごい面白くて1日で読んじゃいました笑 一松作品の中で１番好きなので、続き楽しみにしてます。 (2019年7月12日 18時) (レス) id: c96857c750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんずんずっくり | 作成日時：2019年1月31日 21時
