【おそ松さん】素っ気ない人。3【一松】

133.わだかまり ページ36

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「おはよう、長嶋さん。」

「ぎゃっっっっ！！！！」



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次の日、バスから降りて昇降口に向かおうとすると今来たであろうカラ松先生が後ろから肩を叩いて寄ってきた。
思わず鳥踏んだような声出すと「相変わらずだなぁ」ってため息ついて笑われた。

先生も相変わらずな気がするけど。



「...その話しかけ方やめてくれませんか。
心臓に悪いんですけど...。」

「何故だ！オレは素晴らしい朝と共に
長嶋さんをハッピーな気持ちにしたいのに！！」

「いや、普通に話しかけてくださいよ。」



ガハハ、と笑うカラ松先生に私はひきつりながらも
どこか安心感のようなものを覚えた。


なんだろう。

なんか、モヤッとする。




「どうした！今日は一段と浮かない顔してるな！」

「っえ、嘘...、」

「本当だ！！オレが励まそうか？」

「.....はい？」



「この胸に飛び込んでこい！」とカラ松先生は
手を広げる。
いや、ここ学校だし！！と思いながら「結構です！！」と言い返した。


そんなことしたらまた誤解されそうだし、
私が手違いでうっかり好きになったりしたら...、




困るよね。




「また一松先生に誤解されますって...。」

「む...そうか、淫行教師とかいうレッテルを
もう3回くらい貼られた気がするしな。
仕方ない、じゃあ一緒にお泊まりでもするか。」

「人の話聞いてました！！！？」




この人は...、と思いつつ少し笑ってる気がする。

無意識なのかな。
きっと他の人にもこう言ってるんだろうか。

これが勘違い、か。


言われてみればそうかもしれない。


カラ松先生の顔をじっと見ると目が合って慌てて逸らすと後ろからヒールの音がした。



「あ、おはようございます。」

「おぉ！トト子先生！！！」



嬉しそうに挨拶するカラ松先生を横目に少し
珍しい目で見ながら弱井先生をまじまじとみた。


目がクリクリで、サラサラの髪で、
想像以上のスタイルの良さ。
こんなの私でも惚れそう。

カラ松先生が鼻の下を伸ばしてるのがよく分かる。




「朝から元気ですね、カラ松先生。」

「あぁ！浮かない長嶋さんを励ましてたんだ！」

「っえ、ちょ、ちかっ...、」


張り切り気味に私の肩に手を回すと身体が密着する程にくっついてきて柔軟剤の匂いがふわっとした。

思わずぶわっと顔が赤くなる。






「.......、」






なんだろう。

なんかやっぱりモヤッとする。

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