【おそ松さん】素っ気ない人。3【一松】

132.勘違い要因 ページ35

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『そういえばあの紙見てくれた？』

「っえ、あ、...まぁ。」

『オレってすげぇ勘冴えてるよな〜！図星ついちゃってるって思ったでしょ？』

「.....はは、」





電話の向こうから怒鳴り声と共におそ松先生の呑気で素っ頓狂な声が聞こえる。多分トド松先生が怒りの形相に違いないけど。

「あの紙一松先生に見られちゃったんですけど」と言うと、「はぁ！？だったらその場でお前の事だよバカ！って言ってやれよ！」と無理難題なことを怒られた。


理不尽すぎない？

うん、理不尽だよね。←



「そんなこと言えたらもう付き合ってますって。」

『えっ、Aちゃん卑猥なこと言ってる？』

「えっ、どこをどう捉えたらですか、」




「だから一松今日なんかキモかったのかぁ」と
ぼそっと呟きながらおそ松先生は下ネタの方向へ
逸れようとする。

付き合う=卑猥ってどんなイメージ？

私でもそんなラッキースケベ脳な考えしない。←






「え、てか き、キモいってなんですか？」

『ん？あー、なんか今日の一松一段とキモさ増しててさ〜、ホント弟疑うとこだったって話！』

「ディスりが主張しすぎて
話入ってこないんですけど。」




おそ松先生は、どうやら勘違い起こしちゃってるかなーと苦しそうな声を出した。





勘違い？

何の？






『なんか思い当たる節ない？』

「.....。」







.....。



...あ。

カラ松先生？








「...カラ松先生ですか？」

『カラ松！？絶対それじゃん！！それだよ！』

「えっ、っあ、はい。」







特別仲がいい訳でも好意がある訳でも無いのに
何故かカラ松先生とよく引っ付いているとこに一松先生が出現しがちなのがフラッシュバックした。


よく疑われてるし。

絶対そうだ。


「あいつもばかだもんな〜ごめんな？」と言っておそ松先生はあちゃーっと言う。

何がごめんなのかはよくわかんないけど。




『やっぱ好きって言うしかないでしょ？』

「そんな無茶です！！」

『大丈夫！！愛してるぞ！一松！って叫べばいけるって！！』

「ハードル高くないですか！？」









誤解なんて解いたところで



先生との距離は最初から






変わるわけじゃないのに。







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