【おそ松さん】素っ気ない人。3【一松】

119.気さくで話しやすい ページ22

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『とりあえずだけど、日曜日空いてる？』

「いや、空いてますけど...。」


電話して30分。

あっという間に通話時間は
どんどん過ぎる。


意外とトド松先生気さくで話しやすいから
どんどんのめり込んでる自分がいる。

カフェのお誘いはやんわり
断ろうって思ってたけど、
やっぱ断わりづらい。

おそ松先生も来るって言ってるし。

でも、次どういう顔で会えばいいのか。


「好き」ってどういう好きなんだろ。

トド松先生にそんなこと相談したら
なんて言われるんだろ。


一松先生のこと好きなまま
おそ松先生の気持ちに応えるの？

...いや、難し過ぎない？

私、今とんでもない乙女ゲー？←


「トド松先生、仕事大丈夫なんですか？」

『え、なにが？』

「先生の割には意外と予定空けてますよね。」

『うん、でもさ〜ホントはやらないといけないことだらけで溜めまくっちゃってもう発狂寸前で
逆に放棄するしか無いんだ♡』

「え、そんな状態なんですか！？」

『うん、そうだよ♡』


私は暇人っぽいトド松先生の
身の上が心配になる。

その上サラッと危機的状況をポロッと打ち明ける。

発狂寸前って絶対今生徒と
話すべき時じゃないよね。

てか、ハートとか付けてる場合じゃない。


思わず「もう切ります」と
言うと慌てて止められた。


『待って！切らないで！』

「いや、でも...、」

『ボク女の子話してないと死んじゃうから！
お願い！今切らないで！女の子と親密に
なりたいがために教師になったもんだから！！
ホントに！ガチで！！』

「いや、ドン引きするようなこと
言わないでください！！」


通話越しからトド松先生の
悲痛な声が聞こえた。

晒しすぎです、先生。

「てかボクそもそもこんな兄弟の
末っ子になる器じゃない」とか言い出す。


もはやなんの相談ですか。

逆に先生のプライベート
削ってる気がして罪悪感がする。


「でも、仕事...、」

『分かった、うん、切る。そうだよね。
そろそろ兄さん達にバレそうだし切るよ。』

「え、？」

『また連絡するから！！』

「あ、ちょ、...っ、」


私が返事する前にトド松先生は
いきなり焦って電話を切った。

言えばちゃんと聞いてくれたけど。

ちょっといきなりすぎるけど。


仕事大事だし、うん。

仕方ない、許してあげよう。









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