【おそ松さん】素っ気ない人。3【一松】

108.あざとい ページ11

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次の日

朝起きるとケータイに無駄に多いLINEが入っていた。家を出る前にケータイを電源切る直前
ピロンとバナーが出る。



トド松おはよう♡

トド松トッティだよ♡



家に帰ったあと、ドッと疲れて
返信後でいいかなって思ってたけど
結局LINEは朝に入っていた。

まぁ先生だし、忙しいだろうけど。



トッティってあだ名...？
自分で言っちゃう？とツッコミどころ満載な文章をジッと見つめる。

てか、文字化けしてる。


「うわぁ...アラサー前なのに。」


思わず本音が出る。

いつもはバスでスマホいじることないのに
今日はスマホに夢中になる。

なんて返信しよう。


「文字化けしてますよ。」って？

いや、言わなくていいか。

「それよりもトッティってなんですか」って？

いや、聞かない方が正解か。



.....どうしよう。

一応先生相手だし。


とりあえず...


AAです、よろしくお願いします。


って、簡潔に送っとくか。

よし、さすがに電源切ろう。









「え、」


そう思ってため息ついてトークを閉じようと
すると既読がつく。





「はや！！！！」



思わず声が漏れる。

隣に座っていた同学年の子に
すごい顔で見られる。


だって、こんな朝に
既読つくと思わないじゃん。

と、思いながら睨み返すと
バスが校内の敷地へ入り込む。


慌ててもうケータイの電源を切る。




「.....、」





浮ついてる...。

昨日から色々ありすぎた。



おそ松先生は無駄に近いし、トド松先生は
LINE交換しようって言ってくるし...。

カラ松先生は家に来いって言ってくるし...。


松野先生は.....、

いや、

い、一松先生は...、









『A。』


「.......っ、」




や、やっぱ無理！！！！

恥ずかしい！！


思い出すだけで顔が火照る。

別に何もやましいこと1つもしてないけど
なんかやましいことした気になってる。

あーー！！



重症だ、

これ重症だ。

もう顔見れない。
どうしよう。

名前も呼べない。

どうしたらいい？



次会ったら、

なんて話せばいいんだろう。



一松先生、ずるい。








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