検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:45,920 hit

83.違うって ページ35

「は?」






松野先生から衝撃の一言が聞こえた。

思わず「は?」なんて言って、めちゃくちゃ
睨まれたので必死に謝ったけど。

まさか、嫌われてると思われてるなんて。


誤解です、って言いたいけど
好きです、とも言えない。

それこそ好きですなんて言ったら
簡単にあしらわれるに決まってる。

ていうか、そんなこと言えるわけない。

「な、なんでそうなるんですか...。」

「何でって、言われても顔に出てる。」

「え、」

ガチャン、と言って私の手から鍵を奪って
松野先生は喋りながら鍵をかけた。

いつもの平然な顔で見つめる
松野先生の顔に思わず私はドキッとした。

暗いから少しバレないと思うけど、
もしこの気持ち知られても困る。


「お前クソ松先生のこと好きなんでしょ。」

「クソ松...?」

「カラ松、いつも一緒にいるし。」

「...いやいやいやいや!!!」


空ぶった。

松野先生の斜め上の質問に
私は思わず目が点になった。


あれは、カラ松先生から話しかけてくるし
いつも話してるのはあなたの事だし。

そう思いながら私は必死に
首を振った。

「へぇ、...?」と言って低い声で
ニヤつく松野先生の顔に少し変な気持ちになった。

「違いますって!!!」

「顔赤いけど。」

「ええええっ、...なんで分かるんですか!」

「いや、...嘘だわ。って、マジなの、」

暗い音楽室のドアの目の前で
そんなやり取りをした。

暗くてどんな表情してるのかも
見えないのに松野先生は私の心を
透かすようなことを言ってくる。

だから、なおさらびっくりする。


そんなあなたにまた胸が
締め付けられるのに。

そして、松野先生は「てか、早く帰れよ」と
いきなり理不尽に怒りながら職員室まで
送ってくれることになった。

階段の道中で鍵の音とスリッパの音が
響く中、松野先生の手がいきなり伸びてきた。

「あ、ちょっと...!」

「さっき見たから、これ。」

「ちょっ...!」

部活のノートを取り上げられると
今日の書いた感想のとこを見せてきた。

松野先生のことでモヤモヤしてることを
書きなぐったのが、バレていた。

「これ、クソ松のことでしょ。」

「だから違いますって!」

「...それはどうだか。」


こんなに近くにいるのに
誤解されてたなんて。

なんて言えば信じてくれるんだろう。

無邪気な笑顔でそう言うあなたの
ことが私は好きなのに。



辛い。



84.顔真っ赤→←82.先生の威圧



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。