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82.先生の威圧 ページ34





「早く書けよ」なんて、ものすごい笑みで
言われて半分恐怖を感じた私は急いで
ノートを書き終えた。

松野先生は私の近くから離れようともせず
ずっと見てきたから、きっと書いてた内容だって
分かってたのかな。

何も言ってなかったけど。


書いてる時間は沈黙だけが続いて
謎の汗をかいた。


「か、か、書けました。」

「じゃあ窓確認して。」

「は、はい。」


異様にどもるのが私でも恥ずかしいと思うくらい
だから、松野先生にも「キョドり過ぎじゃない」と少し半笑いで言われた。

あなたのせいで、私は困ってるけど。

なんて、言えたら多分殺されてる。


立ち上がって、音楽室の窓と準備室の
窓と施錠を確認すると松野先生も
いそいそと鍵を閉めようとする準備をしていた。

また「施錠済み」の看板持ってるから
なんだか懐かしく思える。


「じゃあそういうことで。」

「ちょ、ちょちょちょちょっと!!!」


リュックを背負ってドアを出ようとすると
松野先生は私一人を置いてまた鍵を
閉めようとした。

慌てて出ようとすると、ものすごい
笑われてなんだか恥ずかしかった。

けど、なんだか幸せを感じた。


先生はそんなこと思ってないだろうけど。


「何やってるんですか!!」

「あ?何ってイジメ。」

「普通に言わないでください!!」


こんなやり取りどっかでした気がして
少しデジャブを感じた。

あの時は松野先生のことなんて
気にも留めてなかったけど。


今思えば、あの時も好きでいたら良かった。


「電気消せよ。」

「あ、そうですね、消しま...」

「ばいばーい。」

「だから!!!!」


そんなことを何度も繰り返しさせられて
色んな意味でドキドキさせられた。

きっとこんなこと、誰とでもするのかな。


「鍵貸して。」

「.....、はい。」


やっとまともに戻ると松野先生は
すっかり人が変わったように
冷徹な顔で鍵を閉めてくれた。

ちょっと情緒不安定なのは
相変わらずだけど。

やっぱりこの時間嫌いじゃない。


先生の隣に居られるなんて、
なんて幸せなことか。


「ジロジロ見ないでくれる。」

「.........、、す、すいません。」

「オレのこと好きでもないのに。」

「.........いや、はは...は...、」


そして、謎に怒られたけど
なんだかそれもいつも通りな気がした。

.....けど。







「は?」






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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時

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