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81.片想い ページ33

長い1日はあっという間に終わる。

今日も部活に行き、
あっという間に時間は過ぎた。


松野先生のことを意識しすぎて、
練習に身が入らなかったけど。


「おつかれ〜、今日ノートね。」

「あ、はい...。」


相変わらず部活ノートの
順番は早く回ってくる。

みんなは帰りたがりですぐ
いなくなっちゃったけど。


まぁ私はバス帰りだし、いっか。


部活ノートには率直なことを
いつも書いている。

先生も率直なことを言ってくるから。



だから、


『最近自分は練習に集中出来ません。』

『いつも何か期待してる自分がいます。』


なんて、書いてみたり。




(...自分で話振るとかあざといかな)






「おい。」


「わッッッッッ!!!!!」



しんとした音楽室に私以外の
声が聞こえて慌てて飛び退いた。


「ま、松野先生.....、」


まさかと思って見ると、
やっぱり松野先生だった。

びっくりしすぎて隣の机に
腰をぶつけるとものすごい顔で睨まれた。


こういうことしてると
すぐ会うのはなんだろうか。


「なんなの、いつも。」

「ち、違います!誰もいないから
まさかいるなんて思ってなくて!」

「へぇ、オレの存在ってそんな皆無なんだな。」


すぐネガティブ発言をして
「どーせオレは燃えないゴミですよ」とか
反応に困ることする。

けど、そんなニヤつく松野先生の
ことを私は決して嫌にならない。



毎回、毎時間。

そんなの好きが増す。


苦し紛れの反応をして
自分の気持ちを隠すのにいっぱいだし。


「また書いてんの。」

「.....そ、っ...そうです。」

「まぁ、待つけど。」


ノートを書く私の近くまで来ると
松野先生は覗くように見てきた。


近い距離に私はまた
首を締められるようになる。


無意識にされると

苦しいのに
きっとわからないから。


「.........、」


机に置かれた手が気になって
ノートどころじゃなくなった。

いい匂いもする。

洗剤の、いい香りが。


そもそもが近い。


「早く書けよ。」

「ひっ...、す、すいません...。」

「すぐ謝る。おもしろ...、」

「.......っ、、」



そして、私の気持ちを弄ぶかのように
松野先生はケラケラと笑う。

そんな顔ですぐやられる私は
謝るのに必死だった。


私ドMみたいだけど。


それとも

好きで好きでたまらないのか。


多分今ものすごい片想いを感じている。








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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時

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