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80.新しい予感 ページ32





「なぁ、天使が来たぞ!!」

「うわ〜まじ可愛い〜」

「挨拶して来いよ!!!」






5時間目が始まる頃、男子達が廊下に
出て溜まっているのを見かけた。

鼻の下を伸ばすようにして、
何かを見ているようだった。


近くにいる女子達が、ものすごい
嫌悪な目で悪口を言ってるのが聞こえた。

そんな時の女子が1番怖い。


百合は近くで牛乳パックを
飲み干して「へぇー」と呟いた。


「何してんの?」

「ん?あー、今年入ってきた新任の先生に
鼻の下伸ばしてんじゃない?」

「新任?そんな人いたっけ。」


廊下で「うおー!」なんて声が
聞こえてますます女子達は嫌な顔してたけど。

今廊下通ったのか。



「なんか、超絶可愛いって噂だよ?」

「...超絶?」


そんな人いたっけ。

先生に興味無いだけだと思うけど、
誰かそんな人いたっけ。


「なんていう先生?」

「んーと、...弱井...先生?」

「え、何その苗字...。」



正直こんな光景初めて見た。

こんなことあるのか。
学校にめちゃくちゃ可愛い先生とか。


普段汗を流してきらめいてる運動系男子達が
鼻の下を伸ばしきっている。

だから、ますます女子達の反感買ってるけど。


「凄いね、弱井先生効果。」

「先生達もメロメロなんじゃない?」

「え、」


百合がポロッとその言葉を出して
私はヒヤッとした。


新任てことはまだ大学出て間もないし若い。

けど今の学校にだって若くて
独身の先生も沢山いるし。


可愛い人が職場にいたらそりゃ
舞い上がる気持ちもありそうだし。

その弱井先生に彼氏いたら別だけど。



...松野先生も独身だったら、







「「「「「トト子ちゃーーーん!!!」」」」」







もしかして惚れる、なんて事も
ありうるかもしれない。








「ホント男子呆れる〜。」

「めっちゃ名前叫んでなかった?
無視されてたけど。」

「トト子って、聞こえた〜。」



ブチブチ言いながら席に座る
女子達の会話が聞こえた。

その会話で私はハッとして、
急いで席へ戻った。


いきなりぼーっとする私を見て
百合は困惑していた。


「どした?A〜。」

「いや...、」

「あ、一松せんせーだ。」

「!!!」






机から教科書を出す時に窓から

隣のクラスへ行く松野先生の姿が見えて、






「.........、」







私は何だか嫌な予感がした。

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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時

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