52.好きな人の好きな人 ページ4
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「テスト監督に一松先生来ないかな〜!」
「え〜?来たらテスト集中出来ないって〜!」
「確かに〜!」
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教室へ向かう時聞こえた言葉。
少し動揺した。
そういえば松野先生人気あるんだ。
私だけが好きじゃなかった。
あの先輩だって...松野先生を好きだし
この会話してる子達もきっと好き。
それが嫌だなぁ、って少し思った。
...先生だから、仕方ないけど。やっぱりこれ嫉妬だよね。完全に嫉妬だ、大人気ない...。
昨日の夕方頃一緒にいれた時間とても心がふわふわしていた。あっという間で、儚かったけど幸せだった。
もっと続けばいいのに、って。
「あぁ...ダメだ、頭に入らない...。」
教科書片手に歩いてるけどそんな覚えた気になってない。
完全に動揺している。
完全に持っていかれてる。
きっとあっちは、そんな気無いのに。
同級生を好きになったりするのとは絶対違う感覚だと思う。年上の、同じ空間に、先生という肩書きを持っている人に恋するとか。
そして、それを好む私のような人もたくさんいる。
先生だってきっと好きな人だっている。
...それが苦しい。
もし、彼女いたらどうしよう。
その時は諦めつく?
私はいつも通りになれる?
いや、いつも通りって何?
私そんなに心脆い人間だっけ。
というか、松野先生を本気で
好きでいる人は校内に何人いるんだろう。
それも知ったらまた嫌になりそうだ。
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永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時