63.反応 ページ15
「やっだぁ!片思い!!」
「いた!!痛い!!!」
百合が興奮気味になって背中をばしばし叩いてくる。
ああ、なんで好きになっちゃったんだ。恥ずかしいな。
顔が赤くなっていくのを感じた。吹いてる風に熱を冷まされる感覚。
「あ!カラ松先生!!!」
「え、」
百合がばっと振り向いて声をあげるとカラ松先生が遠くから歩いてきた。私は思わず顔が引きつる。
カラ松先生は私達を見るとらニヤニヤしてこっちに来た。なんか百合嬉しそうだし。
「休憩入ったか?」
「入りました!!」
「そうか!おつかれ!よいしょ、」
そしてなんのためらいもなく私の隣にドスッと座った。
思わず2度見してしまった。なんだ一体。
「どうした?長嶋さん。」
「いや...ためらいもなく横に座るから...。」
「ん?嬉しいのか?」
「何でですか!!!」
カラ松先生は私の目をジッと奥まで見つめてくる。
私も人の目を見て話すからよく目は合うけどなんか小っ恥ずかしい。さすが、生徒指導の先生はよく人を見てるのかなんなのか。
「カラ松先生〜、Aは一松先生が横にいた方が嬉しいんですよ!」
「え、....は?いやいやいや!」
「ん?そーなのか!」
油断していたら百合がポロッとその事をカラ松先生に言ってしまった。
私は背中がぶるっとする。
止めるのはもう遅かった。しかも、松野先生のお兄さんに言うなんて死亡確定だ。
「あ、...あの、その...カラ松先生...。」
「.........。」
私は慌てて誤解を解こうとする。
誤解?なんで誤解?
.....誤解じゃないとダメなの?
ダメだ、気持ちが矛盾する。
「.....好きとか...そんなんじゃ...全然...なくて。」
顔の火照りだけがひたすら感じる。完全に私焦ってる。だってカラ松先生何も言わないし。
ビビって顔を逸らした私はもう1回カラ松先生の顔を見た。私はびっくりする。
「.......そうか、そんな気は分かるな。」
ものすごい笑顔だった。
・
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時