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62.好きな人 ページ14

事無く審判の役目を終えてしばらくの休憩に入る。

試合も何度か当たって、私のチームはなんだかんだ強い子のいるおかげで勝つことが多かった。

私は上にあげてしかないけどみんなが取ってくれるの上手かったのか。



「おつかれ!しばらく休も!」

「うん。」



本部の方に試合結果の紙を提出して近くの芝生に座り込んだ。百合も一緒になって座っている。

やっぱり休憩が1番楽しい。
ボールに触れてる時間とか憂鬱だしため息しか出ない。


「そう言えばさっきカラ松先生に助けてもらってたじゃん!A!」

「え、...うん?」



透き通ったスポーツ飲料に口を当てると百合が話を割り出した。やけに鼻息荒め。

別に何もないのに。



「3年生にめちゃくちゃ睨まれたからちょっとこまったかも。」

「3年生?そんなのどーでもいいって!」

「.....えぇ?」

「カラ松先生、Aのこと気に入ってると思うよ!絶対!!」

「お気に入り?」



百合は「カラ松先生とでもありかもね。」と謎発言をした。背筋が震える。さすがに笑えない。

いや、松野先生に好意寄せてる時点でもう笑えないか。



「カラ松先生は、そういう感じじゃないよ。」

「まぁ、確かに?ちょっと熱いか。」

「そうそう、……あと彼女いそう。」

「あー、いるかもね!!え、じゃあ一松先生ならAはいいの?」

「えっ、」




私は腑抜けた声を出す。思わず目を逸らして悶々とした。顔が赤くなるのがわかる。

何意識してんだ、私。先生なのに。



「一松先生は彼女いるかな〜?あの感じだといないよね。」

「……し、知らない。」

「かっこいいって思う?」

「え、いやぁ.....。」



何を聞かれてるんだろう。質問にどもってしまう自分もなんだ。前まであんなに毛嫌いしてたのにこの変わりようとは。

自覚してから更に自己嫌悪になる。



「一松先生はよく話しかけられてるじゃん?」

「ま、まあ。」

「本当は大好きな癖に?」

「な、...何言ってんの。」



百合はニヤニヤした顔でこっちを見てくる?

確かに否定できない。


こんな恋心。



認めたくない。
認めないって思ってたのに。







「...うん。」



もう好きだからあっさり頷いてしまう。









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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時

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