59.心が惑う ページ11
そろそろ来る球技大会。
その準備に向けて業後に
ネットを付ける係に押し付けられた。
部活に断りを入れて百合と運動場でネットを付ける。
松野先生がメガネを掛けてたのに周りの反応も大きかった。
...やっぱりモテるのかって、少し気持ちがげんなりした。
「今日、松野先生メガネだった?」
「うん。」
「かっこよかった?」
「いや、.……かっこよくな……くない。」
「どっちよ。」
百合は私がもう先生を好きなのを知っている。
だからなのかやたら松野先生の話題を出してくる。
それに否定も、うやむやな私にも嫌気さしてくる。
恋してる自分ってキモいな...って
少し自己嫌悪になった。
「あ、松野先生だ。」
「えっ!?」
「えっ、」
「あ...。」
百合が声をあげて指をさした方向にジャージ姿の松野先生がいた。その時はメガネをかけてなかったけど
ジャージ姿が新鮮だった。
というか、過敏に反応しすぎて百合に驚かれた。
自分でもキモい。...うわぁ、最悪。
「...自分キモ。」
「何言ってんの!可愛いよ?」
げんなりした私をなぐさめるように肩を叩いてくれる。けど結構傷がえぐれた。
松野先生はバレー部の顧問を持ってるだけあって結構主体的に動いていた。猫背でやる気なさそうでいかに運動出来ないタイプとか思ってたのに。
結構意外。
紺色のジャージが無駄に肌の白さを
強調させてるように見える。...女の人みたい。
「!!!」
...危ない。じっと見てたら一瞬目が合いそうだった。
慌てて追ってしまう目線を元に戻してネットを付けることに集中する。
「A、顔赤いよ?」
「...え、うそ。」
「もう意識しすぎ〜。」
その一部始終を見ていた百合には全部お見通しだった。確かに顔が火照るように熱い気がする。
一体どんな顔してるのか今すぐトイレに駆け込みたい気分。
...ほんとキモイな。
自己嫌悪になりそうだ。
「明日楽しみだね。」
「う、うん。」
ニヤケ顔の百合に警戒の目で見つめていた。
その顔絶対悪意あるだろ...っぽかった。
明日は、頑張ろうかな。
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永松(プロフ) - 夢主が恋に気づき出して意識し出しているところがたまりません可愛いです!一松sideがないのが余計夢主の心情に食い込むのがいいです! (2022年11月16日 11時) (レス) @page4 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2018年8月31日 16時